ハーブ健康本舗では、メンバーが仕事をする上で成果を出すために必要な指針として、22ヶ条の考え方・行動を提唱。日々の朝礼でスピーチの題材にしながら、目に触れるようにしています。

経営ビジョンの実現に欠かせない行動指針。仕事以外のことでも指針通りに行動すれば、大きな目標や夢が実現できるはず!

前回のエピソードはコチラ

合格率1%未満の狭き門「剣道八段への道」に挑む、品質管理・伊島。日々の業務と鍛錬をこなす彼の様子を、再度取材することに。

社内で制作するツールの撮影の合間に、八段の昇格試験に向けた進捗を聴いてみました。

社内ツールで剣道姿を
披露する予定だそうです!
撮影の合間に話を聴きました

品質管理 伊島
2021年入社。前職では通信販売・卸業の会社にて、化粧品の品質管理・商品開発などを担当。ハーブ健康本舗では品質管理に所属、前職の経験・ノウハウを活かし活躍中。実は剣道歴41年!2024年の八段審査に向け修行中。

【常にポジティブ】問題が発生しても、常に「ポジティブ思考」で、積極的に行動する

私たちは、嫌な問題が発生しても「嫌だな」「ついてないな」とネガティブに捉えずに、その問題をポジティブに捉えて喜ぶようにします。問題は人を成長させる為に必然的に表れます。問題が起きた時は「この問題は自分に何を気づかせる為に起きたのか?」「どういうシグナルか?」と考えて、自分の考え方や行動を変えていきます。そうすることで、目の前に新しい世界が広がります。

クレド 第16条
[常にポジティブ]より

― 昇段試験が迫っていますね!日々鍛錬に打ち込んでおられるかと思いますが、調子はいかがですか?

伊島
日々の鍛錬に加えて、さまざまな場面で経験をつんでいます。先日は、国民スポーツ大会 福岡予選(※)の成年男子部門に参加しました。10月に開催される全国大会に出場する候補選手を選出する大会です。私は「副将」ポジションの出場権をかけてこの県予選に挑みました。

※国民スポーツ大会(令和6年度国民スポーツ大会・西日本各県対抗剣道大会選手候補選考会)は、地方スポーツの振興・地方文化の発展への寄与を目的に、文部科学省・日本スポーツ協会・開催都道府県が共同で主催している日本最大級の総合スポーツ大会です。
剣道競技では、少年男/女・成年男/女の4部門で、「先鋒」「次鋒」「中堅」「副将」「大将」の候補選手を選考します。令和3・4年には福岡県代表候補選手の権利を獲得した経験を持つ伊島、令和6年の今大会では「副将」の座をかけて試合に挑みました。

↑試合中の動画はコチラ↑

あと1回勝てば福岡県候補選手になれる!というところまで勝ち進んだのですが、警察官の選手に力及ばず敗退しました。通常だと試合時間は平均5分間で、勝敗がつかない場合は3分間ずつ延長となります。最後の試合では、確か15分間ほどの試合時間でした。

長時間の試合運びで勝機をつかもうとしたのですが、熱気あふれる会場で熱中症だったのか、少しだけ「くらっ…」と立ちくらみがして…ほんの一瞬の出来事ではあったのですが、その一瞬を相手に捉えられてしまいました。

― かなり過酷な試合展開ですね…。

伊島
日頃の稽古量の差が表面化したように感じました…。実は、私が負けた相手は昔からの知人で、剣士として憧れている方なんです。私より2歳上で、警察官の剣道特錬員の指導者として、剣道のプロ育成に貢献されていらっしゃいます。15年前に初めて稽古をつけてもらったとき、直感的に「敵わない」と思いました。

ありがたいことに2年間ほど稽古をつけてもらいまして、技術はもちろん剣道観も広がりました。ちょうど六段を取得したときに、大変お世話になっております。とても強く、過去の戦績から考えれば、私では到底太刀打ちできません。

試合直後の伊島

それでも試合である以上、自分を成長させるチャンスだと考え、私情や憧れは捨てて全力で挑みました!敗退したとはいえ、かなり手応えのある試合ができたと感じています。

― 強い方と試合することをネガティブに捉えず、成長するチャンスだと前向きに考えていらっしゃるのがすごいと思います。試合を終えて、その後の鍛錬に何か変化はありましたか?

伊島
より一層気合いが入りました。引き続き最初に設定した練習メニューをこなしつつ、定期的に体感トレーニングを入れたり、大学生と激しい稽古を行ったりと、ケガしない程度に体をいじめています。その分、体のケアも入念にするようになりました。

【適切な判断を速くする】全体最適の観点で、「適切な判断」を速くする。そのために「広い視野」を身につける

物事の一部だけを見て判断せず、視点を高くして全体を眺め、全体最適の観点から適切に早く判断ができるようになるよう、「広い視野」を身につけます。視野を広げるには、専門分野の(様々な媒体、機会、人、読書)からの情報収集に加えて、周辺分野の情報収集が欠かせません。収集した情報の「質」と「量」、そして「経験」が考え方のベースを作り、視野を広げるのです。

クレド第11条
[適切な判断を速くする]より

伊島
鍛錬や大会参加で自身の技術を磨くだけでなく、見て学ぶことを大切にしています。普段から剣道の試合の審判をする機会を多くいただいており、よい選手の動きや技を見て研究し、自身の剣道に生かせるよう参考にしています。

― 小中高生から大学生まで、普段からさまざまな剣道の試合で審判をされているんですよね!

医大生の剣道の試合で
審判をした伊島

伊島
「一本」を判定するには、自分自身が剣道に精通していなければなりません。「気・剣・体の一致」とよくいわれますが、十分な気迫が感じられるのに加えて剣先・体の動きが完全一致して初めて技が決まります。さらに、技の強度・玄妙さを見抜き判定するのが審判です。

目の前の試合を見て技の良し悪しを判断する中で、自分が稽古を通じて経験した気・剣・体の一致を実感し、さらに深い理解につながる瞬間があります。また、「この場面ではこう動けばいいのか!」など、自分の剣道を磨くヒントがたくさん得られるため、審判の時間は私にとって大切な鍛錬なんです。

― 5月に伊島さんが審判をしている様子を取材させていただきましたが、いまのお話と相まって、熱い想いをもって審判をされているのだと実感できました。

伊島
小学生や中学生にとって試合は大きな舞台で、人生がかかっているといっても過言ではありません。全国大会に出場して好成績を残せば、輝かしい進路が切り開かれますので、剣道人生が一変する可能性があります。

実を言うと、1日に何試合も審判をすると、ふと帰宅し振り返る中で「○○選手が打った技は1本だったかもしれないなぁ…」と思うことがあるんです。人間の判定なので、微妙なラインを見極めるのは難しいのですが、完璧な審判をできるよう精進しなければ…と反省します。

大人と同じように、必死で修業した剣士が必死で試合を行うこと。我々審判は、その重みを理解して試合を判定することが必要です。出場している子どもたち以上に、一つひとつの試合を重く受け止め、今後も誠心誠意・全身全霊をもって審判に取り組みます。

― いままで審判をした試合で、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

伊島
「全日本剣道選手権大会福岡県予選」という、現役で活躍する猛者たちが集まり、日本一を決める大会があるのですが、この大会で審判に選ばれたのは大きな経験となりました。福岡県の予選大会はレベルが高く、毎年激戦区となる面白い大会です。

今回の「全日本剣道選手権大会福岡県予選」で優勝した選手が、小学生の時から知っている選手でして。昔から強かったのですが、大人になっても剣道家の高みを目指し、最高峰の舞台で活躍し続ける彼は本当に素晴らしく、敬意の気持ちをもっています。

昔から技の巧みさに驚いていたのですが、スピードと力強さがどんどん増している選手です。話を聴くと、剣道の稽古を毎日するのは当然で、その後2時間別にトレーニングをしているらしく、強さの秘密に合点がいきました。常に試合をコントロールして、一瞬たりとも隙を作らず試合を運ぶ…私も頑張っていかねばと思います。

【圧倒的スピードで行動】スピードは競争力!圧倒的スピードで行動、業務を推進する

競争の激しい現代社会において、スピード感あふれる行動力、推進力は、高い競争力となります。また、チャンスは一瞬しかないことを心得ています。だから、私たちは、計画を立てたら、明日からではなく、今すぐ、即行動を起こします。目の前の仕事はいつまでにやるか、必ず期日を決めて取り組み、特に「ここぞ」という場面では、圧倒的なスピードで業務を推進します。

クレド 第8条
[圧倒的スピードで行動]より

― 大会や審判のお話を中心に伺いましたが、平日はハーブ健康本舗の勤務で土日は大会や審判…お忙しい中、どのように稽古を進めていらっしゃいますか?

伊島
忙しい中で「この日は稽古ができるぞ」という日程があれば、事前に予定をたてて時間を確保し、やると決めたら即稽古に励むよう心掛けています。特に防具をつけて相手と対峙する稽古は剣道の神髄を鍛えられる大事な時間です。防具をつけずにやる基礎体力・筋力・運動能力のトレーニングを並行しつつ、出稽古できる機会があれば積極的に活用しています。

剣道は対峙して行うものです。一人稽古では感じにくい緊迫感がある中で、防具をつける息苦しさの中で動くことでしか学べない経験があります。剣道で勝つには「相手の心を崩す」ことが肝要です。竹刀を使っていても、気持ちは真剣で向かい合う気持ちで、常に集中して稽古に励んでいます。

― 空いた時間帯をすかさず稽古にあてる行動力が、強さの原動力なのですね。

伊島
小学生・中学生・高校生・大学生・社会人…さまざまな剣道家と一緒に稽古ができており、恵まれた環境に感謝の気持ちでいっぱいです。私自身が指導をさせていただく場面もありますし、私よりも剣士として格上の方に相手してもらえることもあります。

― たくさんの稽古を重ねる中で、気持ちが折れそうになったり、壁にぶつかったりすることはありますか?

伊島
稽古が思うようにうまくいかないと、本当に八段に受かるだろうかと、不安に感じてしまうこともあります。特に大学生との合同稽古では、タフな相手のスピードについていけず、打たれてしまうことがよくあるんです。

ただ、不安な気持ちが生じるのと同時に、大学生との稽古でスピード感のある試合を経験できていることは、着実に自分の糧になっているようにも感じます。稽古を通じて、スピードを自分の武器として使えるよう、本番の試験までにしっかり調整する所存です。

八段合格という高い目標に挑んでいますので、たくさんの課題が見つかります。心折れそうになると同時に、新たな課題が見つかるのは、過去の課題が少し修正できて前進できている証拠・成長している証だと前向きに捉えて、引き続き頑張っていきたいです。

【私たちの使命】私たちの使命は、お客様に期待を超える「喜び」と「感動」を提供することです

私たちの使命は、美と健康に役立つ、独創的な商品とサービス(ユーモアと効果をテーマとしたハーブブランド)を創造し、それを求めるお客様に提供することで、期待を超える喜びや感動を感じていただくことです。そして、その結果としてお客様より圧倒的支持を受けることです。私たちはこの使命を、プロ意識を高く持って、妥協せず、明るく楽しく実現していきます。

クレド第1条
[私たちの使命]より

伊島
身体の動きをもっとよくするために、体重を落とすべく7月から食事の内容を見直しました。11月の試験までにあと2kg減量しつつ、稽古やトレーニング量を増やして、体をつくっています。

― 一段と気合が入っておられますね!八段試験本番が迫る中、合格の感触を伺いたいです。現時点での仕上がり具合はどのくらいでしょうか?

伊島
仕上がり具合は50%だと思っています。今は地力を底上げするような感覚で修業をしており、感覚をどこまで研ぎ澄ませられるかが勝負のカギです。

カンフー映画でブルースリーが放った「Don’t think. Feel!(考えるな、感じろ!)」というセリフはあまりにも有名です。個人的には、この格言は接近戦である剣道にも通ずるところがあると考えています。

稽古で何度も試して練り上げ、審査や試合では0.01秒の僅差を打ち勝つために感覚を研ぎ澄まさなければならない。極限状態に持っていき、100%状態で本番に臨みたいです。

― 剣道家として、武の神髄に真摯に向き合っていらっしゃいますよね。八段審査という大きな挑戦に、周囲の反応はいかがですか?

伊島
多くの方から応援していただきました。同じく審査を受ける剣友たちも多いので、1人でも多く合格できるようお互いに情報交換しています。

皆それぞれ仕事が異なるので、それぞれの状況にあった修行内容を聞いてみると、とても新鮮で学べる部分がたくさんあります。教員の方では基本稽古をひたすら練り上げていたり、実業団選手だと試合形式をとにかく多くつんだり…それぞれ良さがあって、話を聞くと面白いんです。

― 切磋琢磨できる同志がいると、やる気もひとしおですよね!

伊島
幅広い年代の方々と剣を混ぜ合わせていただけること、本当にありがたく感じています。剣道という日本文化を伝承していくために、これからも剣友たちと修行に打ち込み、精進していきたいです。また、八段試験のために磨いた技術を若い世代にしっかりと伝えて、後世に繋いでいきたいと考えております。

家族の存在も大きいですね。いつも稽古や審判に行く際、家族が快く許してくれるので、気持ちよく修行に励めています。もちろん修行があるからといって家事をおろそかにしないようにしていますよ!応援してくれる多くの皆さんに感謝しつつ、期待に応えられるよう、しっかり鍛錬をつんでまいります。

ついに完結!合格率0.6%未満の八段試験、合否の結果は…!?

剣道の八段試験は11月下旬の開催予定…果たして伊島は、剣道最高段位の試験に合格できるのか!?

ブログ記事での公開予定は12月、こうご期待!

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執筆:住吉泰地(すみよしだいち)
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