※この物語は、 プライベートで息子が所属する野球チームの監督をしているハーブ健康本舗(以下「ハーブ」)社員・瓜生が、 リーグ内にいる強豪チームに勝つべく 、会社が規定している「行動指針」から練習メニューを考え、闘いに臨んだ挑戦の軌跡である…。
計画編、練習編に続く最終話。試合に望んだ亀山リトルファイターズの動向に迫ります。
リーグ戦の結果は…?
コロナの影響で一時中断していたリーグ戦でしたが、10月より活動再開。4チームのリーグ戦で、1つのチームとの試合数は8回。最終戦績として、20勝4敗(強豪チームに4勝4敗/その他のチームには8勝負けなし)を目指していたが、最終戦績はどうだったのでしょうか?
瓜生
昨年10月、リーグ戦自体が一時中断するまでの戦績が8勝4敗…1戦でも負けられないという状況でした。リーグ戦再開後、なんとか勝ち抜こうと頑張ったのですが、最終戦績は「10勝13敗1分」、優勝を逃す結果となりました。
残念ながら、リーグ戦敗退となった亀山リトルファイターズ。当時、印象に残った試合の詳細についても聞いてみました。
瓜生
コロナの影響で1日に3試合しないといけないタフなスケジュールとなる中で、エースでキャプテンだった中軸打者の子が骨折のケガを負い、再開後出場できなくなりました。ケガはどうしようもないので、4年生ピッチャー2人に頑張って投げてもらって、何としてでも打ち勝つしかない、まさに背水の陣という心境でした。そんな中、さらに1番ショートの子が試合中に捻挫をしてしまったんです。何より子どもたち自身が、「勝ちたい!」「頑張りたい!」と思う中でのケガで、悔しかっただろうと思います。
【常にポジティブ】問題が発生しても、常に「ポジティブ思考」で、積極的に行動する
私たちは、嫌な問題が発生しても「嫌だな」「ついてないな」とネガティブに捉えずに、その問題をポジティブに捉えて喜ぶようにします。問題は人を成長させる為に必然的に表れます。問題が起きた時は「この問題は自分に何を気づかせる為に起きたのか?」「どういうシグナルか?」と考えて、自分の考え方や行動を変えていきます。そうすることで、目の前に新しい世界が広がります。
クレド 第16条
[常にポジティブ]より
リーグ戦での優勝を逃した亀山リトルファイターズですが、今回の件をどのように捉えているのでしょうか?
瓜生
正直、キャプテンが骨折した時点で優勝は相当厳しいと思っていました。ですので、「負けの試合をやる」というよりも「次へのステップアップにする」という気持ちを強くもって、11月以降の大会、来年のチームの形づくりに考えをシフトしました。
チームのメンバー全員が、このリーグ戦での経験に対し、ポジティブな捉え方をしている、と瓜生は語ります。
瓜生
プレーの確認や励ましなど、必要な声かけが積極的に出るようになりました。今までは、試合中でピンチな時にエラーが出ると、ズン…と意気消沈していましたが、最近はエラーが出ても攻める気持ちがなくならない子が出てきたな、と思います。
特にリーグ戦の中で、瓜生の息子さんが、試合中のどんな時にも常にポジティブな姿勢を見せていたそうです。
瓜生
息子がリーグ戦1位のチームとの対戦で、ピッチャーとして出場した試合があったのですが、その時エラーも絡んで10点も取られたことがあったんです。でも、とても楽しそうに試合をしていたのが印象的でした。ファインプレーに「ありがとう!」と声を出し、エラーして謝ってきた子に笑顔で「OK!」と言い、我が息子ながらどんな事態にも明るく前向きにやるべきことに取り組んでいたと思います。そんな息子が、試合の中で思い切りホームランをかっとばした瞬間があって、日頃の姿あっての成果に私も嬉しくなり、涙腺が緩みました。
瓜生自身も、今回の敗戦を「個々のレベルを大きく上げるチャンス」だと捉えているとのこと。
瓜生
キャプテンが骨折し、別の子が投手を務めたのですが、まだまだ4年生、相手チームの打者にはどうしても痛打される回数が増えました。 が、その分、守備に徹する機会が大幅に増えたのも事実です。キャプテンが復帰する頃には、チーム全体の守備力もあがり、ひと回り強くなると思いました。
【失敗に学びやりきる】チャレンジに失敗はつきもの。失敗しても後悔せず、失敗に学んで再チャレンジ、諦めない
何事も順風満帆にコトが進めばいいのですが、新しいチャレンジに失敗はつきもの。大切なのは、「その失敗に何を学び、今後にどう生かすか」ということです。だから、私たちは失敗しても後悔せず、まずは冷静になり、現状を正しく把握、失敗の原因を特定し、結果思考でプロセスを組み直して再チャレンジします。失敗も成功するまでやれば、失敗ではない。諦めずにやりきります。
クレド第10条
[失敗に学びやりきる]より
瓜生
キャプテンのケガについて触れましたが、ケガが無くても、1位のチームには勝てなかったように思います。冷静に振り返ると、相手ピッチャーのボールにバットを当てられず、三振で終わるケースが多い。スピードのあるボールを投げるチームに勝つためにも、三振率を下げるために、対策や練習に取り組む必要があります。
リーグ戦での敗北をありのままに受け止め、敗因を探る瓜生。敗戦をばねに成長する課題を「三振率」におき、チームとしてどのような改善策を取り入れようと考えているか、聴いてみました。
瓜生
セーフティーバントの精度を上げることが重要だと考えています。ボールをバットに当てるだけでファールを稼ぐ戦法もありますが、これは子供たちの将来にあまり有益ではないように感じています。振るときはしっかり振る。それでもどうにもこうにも難しいピッチャーにはバントで攻める。相手に併せて攻め方を選択できる状況を作りたいと考えています。
また、今回のリーグ戦において「実戦経験に勝る練習はない」ということが一番の学びであった、とも語ってくれました。
瓜生
中軸の選手が出場できなくなったことで、より注目を浴びる打順・守備位置を任されたり、試合経験が少ない子が試合に出たりすることが増えました。その結果、総合的にグンと成長したと感じられる期間になりました。
失敗を恐れずに挑戦できる環境でチャレンジを続けることは、自身の大きな成長につながります。また、その環境をつくるのが部署リーダーの務めであることが、ハーブ健康本舗の考え方として明記されています。この経験が、次回、次々回の試合に生きてくるはず。躍進がとても楽しみです。
【積極的に意見を出し合う】積極的に意見を出し合い、摩擦を起こして、素晴らしいアイデアを具現化する
ダイヤモンドの原石は、摩擦を起こして磨くことで、はじめて光り輝きます。同じように、素晴らしいアイデアも、様々な視点から意見を出し合い、摩擦を起こして議論を深めることで、具現化されていきます。だから私たちは、摩擦を恐れず積極的に意見を出し合います。相手と意見が異なっても、感情的にならず、意見全体を否定せず、部分に焦点を当ててコメントするようにします。
クレド第20条
[積極的に意見を出し合う]より
チーム内、あるいは保護者内で、今回のリーグ戦や今後の練習方針についての議論において、何か変化はあったのでしょうか?
瓜生
リーグ戦に限らず、もともと頻繁に意見交換は行っていました。リーグ戦後は、先ほども話したバントとスイングの方針について特に集中して意見交換するようになり、方針が固まっている感じがします。
積極的に意見を出し合うことで、今後の方針がよりクリアになっているようです。先ほどホームランを打ったという息子さんの話も出ましたが、親子のコミュニケーションはどうなのでしょうか?
瓜生
基本的に息子と試合結果について話すときは、本人が何を感じて、どうしたいかを大事にしているので、私から「こうしなさい!」と意見することはありません。練習はえらい気合が入っていて、リーグ戦終了後は、土曜は午前中にある他の習い事の前に、日曜は試合や練習後に必ず「自主練したい」とねだられます。
親心としては口を出したくなるものですが、息子の意思を尊重したコミュニケーションを心掛けている瓜生。それにしても練習熱心な息子さんです!
瓜生
本人の課題感としては、スピードボールに対するコンタクト率だと思っている様子なので、バッティングセンターでの練習を多く要望されます。
苦笑いしつつも、息子さんの頑張りが嬉しい瓜生。親子愛があたたかい。
おしまいに…【常にチャレンジ】拡大可能な1勝を作るために、常にチャレンジし続け、現状を打破する
現状に満足し、現状に留まることは、「退化」を意味します。だから、私たちは現状に留まることを断固拒否します。成功させにくい新しいことに日々挑戦し、努力と工夫を重ね、成功させるために前進し続けます。チャレンジする際は、事前にリスクとリターン、必要事項を正しく把握して小予算でテスト!私たちは、評論家ではなく勇気ある実践家、常にチャレンジし続けます。
クレド第9条
[常にチャレンジ]より
最後に、今後の新たな目標となる試合はあるのか、そこでどんな戦績を出したいか、聞いてみました。
瓜生
1月から始まるのですが、6年生が最後の出場となる大会があります。ここでのグループリーグ突破、決勝トーナメント進出が目標です。同時期に、新チーム最初の大会も行われまして、こちらもグループリーグ突破、決勝トーナメント進出しようと、チーム内で盛り上がっています。
新たな大会の開催に際して、チーム内も気合十分とのこと。亀山リトルファイターズの新しい挑戦は、年明けからもう始まっています。
瓜生
グループリーグ突破、そして決勝トーナメント進出を達成するためには、どんなに大きな大会でも、チームメンバー全員誰もが委縮せずに、いつも以上のパフォーマンスを発揮できるようになる必要があります。そのためにも、日々の実戦形式の練習で経験値を蓄積し、本番でも活かせるよう取り組みたいと思います。
試合のスケジュールと並行して行う練習も、いままでからバージョンアップしているのだとか。
瓜生
ピッチャーが投げた球をバッターが打ち、それを補給する実践型の守備練習を大幅に増やしています。子どもたちだけだと、任意の場所にボールが行かないことも多いので、コーチ陣もバッティングに交じって一緒に練習しています。それに並行して、マシンを使ったハイスピードのバント練習を行い、効率的な練習を図っています。
常に努力と工夫を怠らず、勝利へと邁進する亀山リトルファイターズ。これからも頑張ってくださいね!
・・・
野球の指導・サポートという立場で、ハーブ健康本舗の行動指針を体現してくれた瓜生。残念ながら昨年のリーグ優勝は逃してしまいましたが、敗戦に引っ張られず、そこから学びを得てもう一段階強くなろうとするあり方は、日々の業務で成長しようとすることに通じるものがあると感じます。
昨年6月から追いかけてきて、話を聴く中で、記事を書く側としてもよい刺激をもらいました。2022年の活躍を心から応援しています!
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執筆:住吉泰地(すみよしだいち)
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