『すごいの出そう』を理念に掲げ、お客様に喜びや感動を提供できる商品・サービスとは何か…?ハーブ健康本舗(以下ハーブ)は、常に頭をひねり、考え抜くことを自分たちの特徴のひとつとし、妥協せず徹底して理想の状態を追及することが求められます。
この“考え抜く姿勢”を色濃くあらわしたのが、ハーブの「アイデア提案制度」です。
ブログを閲覧いただいている皆様に、よりハーブのことを知っていただきたく、今回はこの「アイデア提案制度」をテーマに、どんな想いで運用しているのか?また、具体的にどのような提案がされているのか?ご紹介させて頂きます。
そもそも「アイデア提案制度」とは?
「アイデア提案制度」とは、会社に現状ないもので、会社を今よりもっと良くすることにつながる新しいアイデアや、業務の改善につながる提案を社員が自由に提出し、良いアイデアを具現化していく制度です。
もともとは「業務改善提案」という名称で、業務の改善につながる提案を会社に提出し承認をもらう制度だったのですが、ここ数年で見直され、提出方法を簡素化したり、採用されるとクオカードがもらえたりと、 ひらめいたアイデアをより気軽に楽しく提案できるようグレードアップしています。
基本的には自由にアイデアを出してOKなのですが、前提として、自部署ではなく他部署の業務に関するアイデアを提案するよう取り決めています(自部署内の改善は、日々の業務の中でアイデアを出し合い、上級者判断のもと随時行っているため)。ですので、自分が担当している目の前の業務だけでなく、視野を広くもち、会社全体や他部署をより良くするには…という発想が肝になります。
また、提案時の軸となるポイントが6点あります。いずれも会社の行動理念や価値観と深く関連しており、提案者はこの6つの軸をもとにアイデアを考えます。
①お客様のファン化・お客様満足の最大化
どんな商品やサービスがあると、今以上にお客様に喜んでいただけるか?既存のお客様の満足度を劇的に向上できる仕組みやサービスはないか?どんな仕組みや制度・サービスがあると、お客様にハーブ健康本舗のファンになってもらえるか?どんな定期コース制度があれば、この会社と付き合い続けたいと強く思っていただけるか?定期コースを止めると損だなと思っていただけるような定期継続特典(メリット)はどんな内容か?
②スピードアップ
何をどのようにすれば、現状より短時間で同じ結果を得ることができる?現状より短時間で同じ結果を得られるような設備・サービスはないか?フォーマット化できる業務はないか?システム化できる部分はないか?
③品質アップ
今よりも、もっと電話の応対品質を上げる方法はないか?商品の形状やパッケージを変えてユーザビリティー(使い勝手の良さ)を上げる方法はないか?どうしたら梱包作業の正確性を上げてミスを無くしたり、より丁寧な梱包ができるか?配送時のリードタイムを短縮する方法や配送時の破損・汚損をなくす方法はないか?今よりももっと完成度の高い販促ツールを作る方法(マニュアル化やフォーマット化)がないか?予測数値や分析結果について今よりももっと精度を上げるにはどうしたらよいか?
④コスト削減
何をどのようにすると現状かかっているコスト(時間・お金)を減らせるか?同じコスト(時間・お金)でさらに結果を良くする、または最大化する方法はないか?どうすれば費用対効果、労力対効果を上げることができるか?
⑤無駄の排除
今の日常業務の中で「不要な仕事」「時間の無駄」「コストの無駄」と思うようなことはないか?今までの延長で、ただそのまま続けている業務フローや不要な作業はないか?実際は必要ないのに時間や費用を払っているものはないか?売上が倍になったときでも、今と同じやり方で本当に大丈夫か?
⑥売上アップ
どんな仕組み(割引制度やサービス)や商品、システムがあると、お客様によりスムーズにご注文いただけるか?よりたくさんの商品をご提供できるか?
提出方法はシンプルで、「Excelの提案シートに必要情報を入力し、指定のフォルダに格納する」だけでOK。ペーパーレスの推進、また出来るだけ手間をかけない提出方法にするため、やり方をシンプルにしています。また、先にも少し述べた通り、採用されると500円分のクオカードがもらえるのですが、加えて半年に1回アイデア提案大賞の選出があり、最多提案者に1万円、最も内容が良いと判断されたアイデア提案者には3万円分の商品券がプレゼントされます。
小遣い稼ぎのためにアイデアを出そう!…とまでは言いませんが、やっぱり財布が温かくなるのは嬉しいですね(笑)。
過去、大賞を受賞したアイデアの一部を公開!
では、具体的にどのようなアイデアが提出されているのか?過去アイデア大賞に選ばれたアイデアの中から、いくつかピックアップしてご紹介します。
①モリフレーバーティー公募企画
主力商品として「モリモリスリム」を長年提供してきたハーブですが、実は2018年から、モリモリスリムの味違い品(フレーバーティー)を、 一部のお客様に 数量限定の特別なキャンペーンとしてご提供しています。お客様からは「また注文したい」「とても美味しかった」と嬉しいお声をたくさん頂戴しています。
こういった背景から、「フレーバーティー公募企画」を開催し、お客様の期待に応えることができる参加型企画を実施してはどうか?というアイデアが提出されました。具体的には、モリモリスリムを定期でご注文いただいているお客様を対象に、どんなフレーバーティーが良いかをメルマガや同梱物でアンケートし、それを商品開発や販促企画に生かす、というものです。長年ご愛用いただいている方も多いモリモリスリムのお客様に、もっとより強く、長くファンになっていただくための視点は、お客様のファン化やお客様満足の最大化、売上アップに繋がる重要な視点です。また、お客様自身が商品を考えるという「楽しさ」の提供も出来る点が魅力的であることから、大賞にノミネートされました。
余談ですが、歴代のフレーバーティーの中でも再販のご要望が多く寄せられた『モリモリスリム ラズベリー風味』は、限定商品からレギュラー商品へとランクアップし、現在は公式サイトでもご案内しています。
②ハガキにキャンペーンの有効期限を記載する
ハーブでは定期的に、期間限定のキャンペーンを企画しお客様へご案内しているのですが、キャンペーン終了後にハガキのご注文が届くこともあり、その都度お客様へお電話して事情を説明していました。お客様の中には、「キャンペーン価格で買えないならもう買わない!」「(ハガキに記載されている)後納郵便の有効期限とキャンペーン有効期限が紛らわしい!」など、気分を害されたというお叱りを頂戴することもありました。こういった背景から、注文のハガキにも有効期限を記載しよう、というアイデアが提案されました。
もともとキャンペーンチラシにはわかりやすくキャンペーンの有効期限を記載しているのですが、実際にお客様が記入するハガキ自体にもキャンペーンの有効期限を忘れずに記載しておくことで、チラシを先に捨ててしまったお客様でも有効期限を確認しご注文いただけます。
言われると「確かにそうした方がいいよね…」となりますが、意外と気付けないポイントですよね。見栄えは大きく変えることなく、お客様視点で満足度を損ねない視点で考えられたアイデアです。また、お客様への対応の品質アップや、お客様への都度のお電話をしなくて済む点でコストや無駄の削減にも貢献できています。
③ハーブ図書の創設
文字通り、ハーブ健康本舗に図書館を創設し、読書の機会を増やそうというアイデアです。社員の有志で、個人購入された本や会社で購入した本などをシェアし、社員はいつでも読みたい本を借りることが出来ます。本を借りる時は、設置されている貸出票に、本を借りる日(記入日)と図書名、返却予定日(2週間以内)を記入するだけでOK。1度に3冊まで借りることが出来ます。
ハーブ図書に格納されている本は種類が豊富!健康情報やサプリメントに関する情報誌から、ビジネス書や自己啓発本、TV番組で人気を博していた「ある○る大事典」の本や、人気漫画「働く○胞」まで、幅広いジャンルを取り揃えています。
ハーブには、経営ビジョンを実現するための行動指針(クレド)が設定されていますが、その中でも、「全体最適の観点で適切な判断を速くするために、広い視野を身につける」ことが明記されています。視野を広げるには、読書は有効な手段です。ハーブ図書は、直接的に売り上げを上げる訳ではありませんが、社員のパワーアップに貢献することでさらに会社が良くなるアイデアであるため、大賞を受賞しました。
おしまいに ~制度の運用担当より~
というわけで今回は、ハーブの制度である「アイデア提案制度」を取り上げました。最後に、本制度を運用している住吉より一言。
住吉
今年の8月よりアイデア提案制度の運用を担当しています。主に提出されるアイデアの取りまとめと各部責任者への共有・相談、定例会の開催、半年に1回の提案大賞選出をやっています。
日々の業務が立て込んでくると、目の前のことにいっぱいで、アイデアの提案に時間を割けなくなってしまうのは正直なところです。実際に、提案数が伸び悩んだ際に、この制度をずっと運用し続けるかどうか?迷っていた時期もありましたが、「考えて、考え抜く」ハーブの社風を色濃く反映している制度のひとつですので、出来る限り続けていくよう考えています。
アイデアをねん出するには、とにかく頭をひねって考え続ける必要があります。目が覚めるような素晴らしいアイデアは、考え続けた土台があってこそ浮かぶものだと思います。私自身も、自分の所属部署だけでなく、会社全体を見渡して、より良く改善できる点がないか?常に頭を働かせるように日々を過ごしていきます。また素敵なアイデアが出てきたら、ぜひこのブログでもご紹介させてください。
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