さて、前回の記事にて、ハーブ健康本舗(以下、ハーブ)の「総合知識テスト」について、その実態と設立の背景、また成績上位者の勉強法についてご紹介してまいりました。

「総合知識テスト」とは、10年程前から始まったハーブの独自制度のひとつで、ハーブで業務を行う上で必要とされる知識がきちんと身に付いているか?確認する目的で実施されるテストです。年に2回行われるのですが、出題範囲が広い上に穴埋めの抜き出し方がえげつないことから、年に2回といえどもなかなか身に堪える(笑)企画となっています。

今回はその後編!いよいよ始まる総合知識テストに向け、業務に従事しながらも頑張って勉強する涙ぐましいハーブ社員の努力を、ぜひともご紹介させてください。また、総合知識テストに対してどう思っているのか?本音もちょっとだけ聞いてみました。

夜な夜な集まるハーブ社員…「総合知識テスト対策勉強会」

総合知識テストの1週間前。業務終了後の19:30より、複数社員が広めの会議室に集まり始めました。 その数、総勢12名。 所属する部署も仕事内容も皆バラバラです。

何を隠そうこのメンバー、総合知識テストの対策をするための勉強会に集まったメンバーです。テスト範囲の資料を片手に、なんとか良い点を取ろうと意気込んでいます。

この総合知識テスト対策勉強会の主催者は、以前の記事でぎっしり詰まった一日を紹介してくれた住吉さん。一体この勉強会はどんなものなのか?詳しくインタビューしてみました。

コロナの影響下で美容室に行けず
髪の毛が異様なことになっている住吉さん(30歳)

― 総合知識テスト対策に向けた勉強会をしているそうですね?

住吉:
はい、やっています。こちら会社でやるように言われたものではなく、私が勝手に企画しているものです。コロナウイルスの影響で3密の会議体が設定できず、今回は十分に対策出来なかったのが心残りです…。

― 始めたきっかけは?

住吉:
所属部署のメンバーの点数アップに働きかけをしたかったのが最初のきっかけです。自分だけでなく、メンバーと一緒にパワーアップするにはどうしたらいいか、と考え、とりあえず行動しようと思い手始めにこのテスト対策を開催しました。自由参加の会なので、希望があれば部署メンバー以外の方にも多数ご参加いただき、一緒に勉強しています。

― 勉強会では、具体的にはどんな風に勉強するのですか?

住吉:
出題範囲を正確に確認して、その後は私が口頭で問題を出し、参加者の皆さんに口頭で答えてもらう、というのをひたすら繰り返しています。この「口に出す」というのがミソで、自分で声に出した単語ないし他の誰かが答えた単語が耳でも入り、音声にしつつ音を聞きながら勉強するという、効率がよい覚え方なんです。加えて言えば、その場で資料を目で見て確認し、さらにメモをとることで書く要素もプラスされる。さらには、その場で正解した、間違えたという経験をすることで、感覚的にも刷り込む。とにかく暗記に使える感覚はフルで使うというのがポイントです。

― 確かに、間違えた経験って妙に覚えていたりしますよね。それをきっかけに暗記していくと。

住吉:
もうひとつ、この勉強会で重視しているのが、「繰り返す」ということです。勉強会冒頭で企業理念の箇所について問いを投げかけたら、勉強会の中盤で、まったく別の箇所を勉強している際に同じ問いを投げかけています。人間は繰り返し見聞きしないと脳内で情報が不要と判断され、定着しない生き物ですので、とにかく覚えるべき箇所は何度でも何度でも繰り返す。実際繰り返していくと、最初は答えられなかった方も次第に答えられるようになるので、その時はこっちまで嬉しくなりますね。

― どこぞの学習塾の勢いですね(笑)。

働く社員の本音。総合知識テストはやっぱり大変?

― ご自身もテストを受けつつ、勉強会もして…と、テストに対していろいろ取り組まれていますが、大変ではありませんか?取り組む時のモチベーションって、どんなところにあるんでしょうか?

住吉:
社歴もだいぶ長くなったので、点数を落とせないプレッシャーは勉強するモチベーションになっています。あとは、テストのために遅くまで残って勉強している社員の姿をよく見かけるので、自分も一緒に頑張らなくちゃと思えますね。

― 住吉さんは社歴8年目、となると通算で16回はテストを受けていることになりますよね。その中でたくさんの社員の方の頑張りを目にされたのですね。

住吉:
はい!でも正直に言うと、「テストしんどいなあ…」って思ったりすることもありますね…。業務が忙しい時期に重なると、頭が沸騰しそうになります。

― 社歴8年目でも、そういう感情ってあるんですね。テスト無くなれ!みたいな?

住吉:
あんまり言うと怒られそうですが…時々…はい(笑)。もちろんテストする意義もあるし、客観的で平等性のある評価が出来るという意味で、一概に否定せずに前向きに取り組まなければとも感じています。ただ、業務スキルや理念、行動指針を行動レベルで理解し吸収するという本来の目的を踏まえて、やり方を改善するのはありだと考えています。業務が忙しくてなかなか余裕がなく時間を捻出できない人でも、前向きに取り組めるような仕組みがつくれたら、とても面白いと思うんですよね。

― なるほど。誰もが前向きに取り組めるような仕組みというのは、具体的にどのようなイメージでしょう?

住吉:
ひとつは、チームとして勉強をサポートできる体制づくりです。独力で勉強するスタイルが身に付いている方は別として、そうでない人とは協力して一緒に勉強出来る場をつくりたいですね。これは勉強会の形ですでに実践していますが、まだまだ改善点も多いので、今後も続けながらより良くしていきいたいです。 あとは…もっとテスト自体が楽しくなったらいいなと思います。

― テストが楽しくなる、ですか?

住吉:
ハーブのビジョンって『「ユーモア」と「品質」を磨き、世界で一番強いファンをつくろう』なので、会社の取り組みもユーモアたっぷりでかつ品質(効果)が高い取り組みに出来たらなって。それに楽しいことの方が人間前向きに取り組めますし。うーん、どんなのがいいかな…。たとえば「100点取ったら10,000円プレゼント」だと俄然やる気出ますね。それか、いま出題者側である部署の責任者の方にもテストを受けていただいて、「部責者vs社員 テスト対決」とか。

― バラエティ番組のノリですね(笑)。

住吉:
この案がいいかどうかは別として、思わず取り組みたくなる仕組みづくりってとても魅力的ですよね。いろいろ考えてみて、提案してみようと思います!

いよいよ総合知識テスト本番!結果は…

各自が様々な想いを抱える中、4月某日、いよいよハーブは総合知識テストの本番を迎えました。

制限時間は90分間。各自のデスクに問題用紙が配布され、テストに関する簡単な説明を受けた後、時間とともにテスト開始です。しん…と静まり返った中、カツカツカツカツカツカツ…と絶え間なく文字を書きなぐる音が響くオフィス内は、さながら受験生の模試現場のようなヒリヒリ感です。

ブログ記事用ということで、責任者の方にお願いして、テスト中の風景を撮影してもらいました。全社員、全力で答案用紙に向かっています。荷物の騒然とした感じが、何とも言い難い雰囲気を醸し出しています…。

よくよく考えると、学生の頃は60分以上の授業を1日に何コマも続け、その上終わった後部活動に励んだりしていましたが、大人になると90分間ずっと机に向かって書き続けるだけでなかなか体力に堪える…。それでも、勉強した内容を必死に思い出しながら、なんとか答案に食らいついていきます。

そんなこんなで、総合知識テストの90分間が終了。今期も無事にテストが終わりました。

通常ですと、この後全員の答案を採点してもらい、フィードバック会が開催されます。この会は、テストから数週間後を目途にテスト受講者に対して行われるもので、回答の傾向や課題を共有したり、平均点が発表されたりします。

が、今回はコロナの影響で、テスト受講者が一堂に会することが難しかったため、メールにてフィードバックが行われることとなりました。

その結果は…。

平均点81.4点!前回テスト時の平均が 68.5点で、13.0点アップしたとのことでした。テスト範囲として新商品が2品追加されるなど、範囲が変わっていく中での平均点アップは嬉しいものです。やったぜ!

おしまいに

というわけで、前編と後編の2回にわたり、総合知識テストについて、様々な人の視点で紐解いていきました。

一言で「テスト」だと言ってしまえばそれきりですが、背景にはたくさんのドラマや想いがあります。どんな気持ちでつくった制度なのか?取り組んでいる皆はどんな気持ちなのか?多角的に見つめていくことで見えてくるものもあり、社員として、今後のテストもしっかりと取り組まなければなと感じています。

将来的に、ハーブがさらに成長し変化していく過程で、この総合知識テストはどういう風に変わっていくのか…100点取ったら10,000円もらえる制度が本当に実現するのか…(笑)まだ先の未来は分かりませんが、その変化を楽しみにしつつ、総合知識テストのご紹介を終えたいと思います。

※ハーブでのキャリアアップってどんな感じなの?まとめページはコチラから。

■□■関連記事■□■