お客さまの期待値を超えるには、どのような商品・サービスを創造すべきなのか。自社の価値をもっと多くのお客さまにお届けするには、どのような販路で、どのような訴求でアプローチすべきか。事業が拡大・複雑化していく中で、どのような会社組織を目指すのか。

競争の激しい美容・健康市場では、市場環境や需要を正確に読み解き、いかにお客さまの求める魅力的な商品・サービスを追及できるかが勝敗を分けます。顧客満足と費用対効果の両方を意識した販促戦略・不測の事態にも柔軟に対応できるシステムやバックオフィスの基盤づくり・お客さま満足を向上させるコールセンター対応…やるべきことは盛りだくさん!

企業理念「すごいの出そう」を掲げ、高品質かつ満足度に貢献する美容・健康商材を開発・販売してきたハーブ健康本舗。2025年はこれまで以上にアクセル全開!お客さまに期待を超える喜びと感動を提供できるよう、メンバー一丸となって燃えています。

昨年の状況を改めて振り返りつつ、新たな年のスタートに向けて気合十分の代表・永松に、2025年の会社方針についてインタビューを敢行しました。

代表・永松靖浩
ハーブ健康本舗の創始者。自然美容健康茶「モリモリスリム」シリーズをはじめ、美と健康をサポートするオリジナルの健康食品を開発・販売。直近は新たな事業・販路の拡大に注力しつつ、社内体制の強化として、マーケッターや部署リーダーの育成に力を入れている。

商品展開に販売戦略…どうなる?ハーブ健康本舗の2025年

― 昨年2024年は、年商180億円達成を掲げた3ヶ年計画の、最初の1年でしたよね。振り返って、どのような1年であったと感じていらっしゃいますか?

永松
2024年の前半は、国内外さまざまな環境変化が起こり、状況に応じて当初の計画を変更するなど、思ったように動けない場面も多くありました。課題に対してどう動くか。各部門よく考え抜いて、協力して乗り切れたように感じています。

日々発生する問題・課題をクリアする中で、メンバー個人のスキルがあがり、ひいては組織力が強化されたことが、2024年の大きな功績です。特に下期(5月以降)は、実際に新商材で嬉しい反響を多くいただいたり、長年準備してきた販路での拡大が実を結んだりと、結果が出始めていたように感じます。

― 組織力が向上し、よい流れがきている中で、2025年を迎えました。今年のハーブ健康本舗の方針について、お伺いできる範囲でぜひ教えていただきたいです!

― “新商材”という単語が出ましたが、昨年はたくさんの商品が開発・販売されましたよね。現時点で、すでに新商品の構想があるのでしょうか?

永松
昨年末から商品開発のメンバーが準備を進めてくれていて、1~3月から続々と新商品をリリースする予定です。詳細は発売タイミングまで秘密ですが、いままで取り扱いがなかった新ジャンルの商品開発を進めています。市場調査からお客さまのニーズを探り、自社の開発ノウハウを駆使してつくった自慢の商品です。

― 新ジャンル!発売情報の解禁が楽しみです。

永松
ハーブ健康本舗では、お客さまに心からお喜びいただける商品をお届けするために、「“ユーモア”と“品質”を磨こう」をものづくりのコンセプトに掲げています。お客さまが魅力を感じる訴求・表現を追及しつつ、素材・配合・製法・製造環境に一切妥協せず、高品質な商品をお客さまにお届けすべく、研鑽する毎日です。

新ジャンルの商品開発に挑みつつ、既存ブランドをより強化できるよう、引き続きものづくりに励んでいきます。魅力的かつ高品質な商品をどんどんリリースしていく所存です。

― 商品開発と併せて、販売するという観点でお話を伺いたいです。競合他社が多いといわれる通販業界、社長は現況をどのように見ていらっしゃいますか?

永松
以前にまして参入企業が増え、競争が激化している印象です。競合他社の要因以外にも、広告表現が厳格化されたり、技術革新でユーザーのWebの使い方が変わったり…。さまざまな要素が絡み合っていて、国内市場で生き残ることが難しくなっています。

厳しい状況下で、お客さまに価値を届ける企業となるには、他社がアプローチしていない分野をいち早く見つけて行動することが最も重要です。いままさに、各部署がこれまでの施策結果を分析し、新たなターゲット層・訴求の創出や、可能性がある商品の提案をしてくれています。スピードは競争力、どこよりも早く準備を進めたいですね。

また、通販事業はひとつの部署が必死に頑張るだけでは、大きな結果につながりません。商品力・販売力・コールセンター・広告運用・分析・バックオフィス…すべてのかけあわせで、厳しい状況を打破できます。しっかりと部署連携できるよう、引き続き盤石な組織体制を目指して構築していきます。

― 厳しい状況でも悲観的にならず、チャンスとなる新ジャンルや販促方法をいち早く見つけて、積極的にテストしていく…ということですね。

永松
国内市場はもちろん、海外の販路開拓・拡充も進めていきます。昨年は政治リスクをはじめとする障壁があり、広告の出稿や通関に苦戦する場面も多くありました。厳しい環境下でも、海外事業・業務推進のチームが前向きに尽力してくれた結果、パートナー企業さまを含めた事業体制の構築が進み、いよいよ大詰め…というところまできています。

新体制により、既存商品は維持・拡大。新商品はテスト販促を実施して、より多くのお客さまにアプローチする。メンバーどうしで協力して、勝ちパターンを模索していきたいと考えています。

攻めの経営方針を推進する組織へ。盤石な体制構築に向けた取り組み

― インタビューの冒頭で、組織力強化について言及していただきました。昨年は育成の取り組みも充実した1年でしたよね。

永松
そうですね。4〜5年前から部署リーダー向けの研修制度を運用していますが、加えて2024年の7月より、現職の部長のスキルアップや新たな部長を輩出する目的で「部長研修」をスタートしました。

研修には5〜6人のメンバーが参加したのですが、回を重ねるごとに参加メンバーの話し方や行動が変わっていくのが印象的でした。取引先との打ち合わせの場に同席すると、ハーブ健康本舗がやろうとしている施策や成果を出したい!という熱量がすごく伝わるんです。周囲を巻き込んで本気にさせるというのは、部長に求められる資質のひとつだと思います。

部長は“部門の経営者”です。経営者の感覚をもって仕事をしてほしいと考えています。パートナー企業との交渉ひとつとっても、経営者としてのふるまいが必要です。

相手と本気で向き合い、自分たちが実現しようとしている事業の背景やゴールを詳細までイメージして、きちんと伝える。事業実現の重要性をお互いに認識した上で、タスクには期日を決めてスピード感をもって取り組む。簡単なようで徹底するのは難しく、部長研修に臨んだメンバーをはじめ、キャリアアップを志すならぜひ自分に落とし込んでほしいと思います。

― ハーブ健康本舗における“経営者感覚をもった部長”について、求められるスキルや素養を、もう少し詳しくお伺いさせてください!

永松
部長の役職では、第一にお任せした担当領域や事業の成果に関して、圧倒的なスピードと高い品質を問われます。加えて、適切な収支を維持するコスト感覚や、広告投資に対する感覚を身につけていることが必須です。リスクとリターン・利回りまで考えて投資判断ができるか…多角的な視点で物事をとらえることが求められます。

こういった視点の重要性は研修内でも触れていますが、本当に身につけるには、日々の仕事の中で実践して習慣化することが大切です。部長研修を受けて「ためになったね」で終わらせず、研修で得たインプットを日々の業務でアウトプットし、自分のものになるよう繰り返して定着させてほしいと思います。

― 部長育成以外にも、組織力のさらなる向上に向けて、新たな取り組みなど検討されていますか?

永松
部長育成を仕組化したので、今度は課長を目指したいメンバー向けの研修制度や、セクションチーフ向けのマネージメントに関する研修制度に注力したいと考えています。年明けより動き出していて、課長昇格に向け勉強してみたいと考えているメンバーを募集し、試験的に研修をスタートする予定です。

その他に、まだ構想段階ですが、部門間の仕事理解が進むような取り組みができないかと考えています。通販の流れを可視化し、流れにそって各部署の仕事内容や役割を、動画を使って説明するような研修を、現在検討中です。

― 通販の流れと各部署の仕事内容・役割がひと目でわかるようになるんですね!取り組みたいと思われた理由は何ですか?

永松
通販事業は、部署をまたいで協力して事業を進めることが重要です。それぞれの部署で普段どのような仕事をしているのか、お客さまのお手元に商品が届くまでに、誰がどのように関わっているのかを整理して、理解を深められるようにしたいと考えました。

もっと言ってしまうと、最終的には通販事業の責任者を育成したいという想いがあるんです。通販事業という広域を、責任をもって推進してもらうには、やはり各部署での仕事内容の理解は必須だと思います。その一助になるよう、近いうちに実現できるよう、準備を進めています。

2025年もすごいの出すべく奮闘!3ヶ年計画達成に向け前進します

競争が激しい市場の中で、まだアプローチできていない領域を見つけ出し、妥協せず考え抜いて生み出した商品・サービスを武器に、2025年も引き続き前進していくハーブ健康本舗。事業拡大に向けて、さらなる組織力アップの策が進捗中であることもわかりました。

3ヶ年計画達成の折り返し地点である2025年。インタビューの締めに、代表・永松の今年の抱負を語ってもらいました。

永松
会社の目標を100%達成させることは大前提として、日本で最もお客さまに支持される美と健康総合グループ企業として、いま以上に会社が成長できるよう、勢力的に取り組んでいきます。永続的に発展できる会社として、通販事業を中心に新事業にも果敢に挑戦していきたいです。

経営者として企業の実績に向き合う中で、リピーターとして商品をご愛顧いただけるお客さまの存在の大切さをひしひしと感じています。これからもハーブ健康本舗のファンになっていただける方をひとりでも多く増やせるよう、会社一丸となって頑張ります!

著者:住吉
2012年にハーブ健康本舗へ入社、以後10年近く社員として在籍。2022年2月より独立し、現在は外部の立場からハーブ健康本舗を見つめ、ブログを通じて情報発信をしている。