
「すごいの出そう」を合言葉に、成長と挑戦を続けるハーブ健康本舗。創業から20年以上、美と健康をテーマに独創的な商品を開発し、国内外へ展開しています。
「ユーモアと品質」を大切にし、お客様に「喜びと感動」を届けることを使命とする当社。マーケティング戦略室の設立や海外進出など、常に新しいことに挑戦し続けています。
評価制度や人材育成にも力を入れており、あなたの成長を全力でサポート。「ファンをつくれる人」を求める当社で、スキルを磨き、お客様を笑顔にする仕事をしませんか?
…このハーブ健康本舗の紹介文は、生成AIを使って作成した文章です。コーポレートサイトから会社概要・基本的価値観・沿革情報・代表メッセージをコピペし、読み手となるターゲット像を伝えて文章作成を指示したところ、5秒もかからずに文章が完成しました。

生成AIはここ3~4年で急速に進化を遂げ、サービスを活用して仕事の効率化・生産性向上を実現しようと、さまざまな企業が導入し始めています。
私たちハーブ健康本舗でも、生成AIを業務に取り入れて業務の生産性を向上させようと、取り組みを始めています。まずはメンバーが生成AIを使いこなせるよう、2025年2月より生成AI研修をスタートしました。


生成Aに造詣が深く、企業のDX推進に携わっている外部講師をお招きして開講した本研修。生成AIを勉強している様子を紹介しつつ、研修に参加したメンバーや運用メンバーに話を聞いてみました。
生成AIで何ができる?どう使えばいい?基礎から実践まで学ぶ「生成AI研修」
そもそも「生成AI」とは、入力した情報を取り込み、人の手を介さずに文章や画像などのコンテンツを生成する人工知能のひとつです。

生成AIを知り尽くしている専門家に学びを得ようと、外部パートナー企業のご担当者さまにアプローチ。ハーブ健康本舗メンバーが生成AIを業務で使いこなせるよう、計6回の生成AI研修プログラムを設計していただいたんです。

会社としても初めての取り組み。初の実施となる今回の生成AI研修では、社内の全部署から代表者1名が参加し、生成AIのイロハを学ぶことに。社外秘の取り組みですが、特別に研修の取材・撮影を許可していただきました!

研修では、生成AIの基本知識から応用スキルまで、充実したプログラムが組まれています。
- そもそも生成AIってどんなサービスなの?
- 仕事で生成AIを使うと、どういうメリットがある?
- 実際にどういう場面で活用すればいいの?
生成AIに関する素朴な疑問にも丁寧に答えていただき、初めて利用するメンバーもしっかり理解を深めることができました。

本研修で注目すべきポイントが、実際の業務に生成AIをどう生かすのか、応用方法をしっかりサポートしていただける点。基礎的な内容を補填しつつ、部署ごとの仕事内容に即した形で生成AIをどう活用できるのか、個別に指導してもらえる時間を設けてもらいました。

研修では、生成AIの強みとなる機能性を踏まえて、自分の担当業務で時間がかかっている・誰かに任せたいと思っている業務を各自で洗い出し、講師の方にアドバイスいただきながら生成AIの取り入れ方を学べるワークショップを実施。デモンストレーションで実画面での生成AIによる処理を参考にしつつ、それぞれの業務を思い起こしながらみんなで取り組みました。

別日の研修では、洗い出した業務を生成AIで対応する上での指示内容(プロンプト)を作成するワークショップも開講。各自が実際の画面に直接入力し、わからない部分を直接指導してもらいました。

生成AIは万能で、なんでもできるイメージがありますが、実はプロンプトでどのように指示するかにより、処理した結果の精度が大きく変わります。求めている結果に少しでも近づけるには、どのように指示をしたらいいのか。受講者一人ひとりに、講師の方が専門的な観点からテクニックを伝授してくださいました。

生成AI研修を実施した理由は?社内DXを推進するシステム部門
会社として初めての試みとなる生成AI研修。企画・立案し、研修の運用を担当したのが、ハーブ健康本舗のシステム部門です。


どのような想いで研修をスタートしたのか、話を聞いてみました。

システム 磯野
2023年1月、経営企画に入社。その後システム部門のリーダーとして、会社全体のシステム領域を最適化&社内DXを推進すべく、チームをまとめている。

システム 森田
2023年12月に入社。システム部門に所属し、インフラ・ヘルプデスクまわりを担当。生成AI研修の運用にも従事し、社内DXを推し進めている。
― 生成AIはニュースでも話題になっていますが、ハーブ健康本舗でもついに導入するのですね!個人的にはとても興味がある話題です。研修実施に至った経緯や運用してみての感想をお伺いさせてください。

磯野
もちろんです!正確に言うと、研修をはじめたのは今年の2月からなのですが、生成AIの導入自体は2023年12月の時点ですでに完了しているんです。
― なんと!割と早くから導入していたのですね。
森田
企業向けで使いやすい生成AIサービスを選んで、試験的に社内で運用していたんです。ただ、導入して半年経過しても、なかなか積極的に活用されなかったことが課題でした。

そんな折、パートナー企業の方から、偶然生成研修をしている会社さまの情報を教えていただきまして。ハーブ健康本舗でも導入した生成AIをもっと使いこなせるよう、研修の実施を会社に提案しました。永松社長に2回ほど提案する時間をいただき、今年の2月より実現に至っています。
― 確かに、せっかく導入した以上、効果的に活用していきたいですよね。

磯野
いままでも、社内メンバーとやり取りしながら、RPA※1化をはじめとする社内DXを推進していました。ただ、より効率よく生産性をあげていく上で、作業時間の大幅な効率化やアイデアの切り口を提案してくれる生成AIは、事業拡大していくハーブ健康本舗に必要な機能だと考えています。
生成AIを義務教育に導入する動き※2もあるように、自由に使いこなす“生成AIネイティブ世代”が最前線の現場で活躍するのは、そう遠くない未来の話です。乗り遅れないよう、私たちも社内で使いこなしていく必要があります。メンバー全員で使いこなせるよう、生成AIに触れる最初のステップとして、研修の実施を検討しました。
※1 RPAは、定型業務を機械化・自動化してくれるツールの総称。「ロボット・プロセス・オートメーション」の頭文字をとった言葉。
※2 参考:初等中等教育段階における生成 AI の利活用に関するガイドライン|文部科学省

― 生成AIの社内浸透に向けスタートした本研修。実際にやってみて、どのような手応えを感じていらっしゃいますか?
磯野
1回目に基礎的な知識の習得を、2回目以降で自身の業務に即して応用技術を学べるところに、非常に満足しています。基礎から応用まで網羅的に学べて、会社にとって価値のある時間だと感じました。自身の業務を分解して整理し、ものの10分で完結してしまうところが便利で、私自身も研修を通じて学びを深め、業務に生かしています。

森田
私も現時点、やってよかったと感じています。計6回のうち半分の行程が終了しましたが、研修受講者向けのアンケートでは8~9割のメンバーが研修に対しポジティブな感想をもっていたことがわかりました。ただ、中には慣れない生成AIの使い方に不安を感じているメンバーもいるので、以降の研修でフォローしていかなければと考えています。
あと3回分の研修で、生成AIにどういう指示をすれば求めている結果に近づけられるか、より技術的な部分を学びます。講師の方とも、個別の添削・相談の時間を設けながら、メンバー全員をフォローしていく旨を話しているんです。残りのワークショップで全員がスキルアップできるよう、システム部としてもしっかりフォローしていきます。

生成AI研修どうだった?参加したメンバーに感想を聞いてみた
社内で生成AIを使いこなせるよう進められている生成AI研修。受講したメンバーに、参加してみての感想を聞いてみました。
生成AIスキルを部署問わず学べる点が◎|外部CS 石田の場合

外部CS 石田
2021年1月入社。カスタマーサービス部門の中でも、外部コールセンターの運用を担当。売上・受注管理からトーク案内の品質向上まで幅広く対応している。
― ハーブ健康本舗にご入社されて、どのくらいになるんでしたっけ?
石田
今年で4年が経ちました。外部のコールセンター運用に携わり、深く業務に関われるようになってきたのを実感しつつ、仕事の幅をもっと広げようと日々頑張っています。部署のメンバーで連携しながら、複数のコールセンターを拠点ごとに数値管理しつつ、応対品質の維持向上に努めています。

― 外部拠点で稼働しているコールセンターを運用・管理していく仕事をしている石田さん。生成AIを業務に導入することについて、どのように感じていらっしゃいましたか?
石田
実は、外部のコールセンターで受電した応対の音声をテキスト化するのに、現在進行形でAIサービスを使っているんです。機能がアップデートされるにつれテキスト化の精度も上がり、使い勝手がよくなっていることを実感しています。便利な生成AIをもっと使いこなし、さまざまな業務に生かす方法を学びたいと思って、今回の研修に参加しました。

2回目の講習で、生成AIにどのような指示を入力したらよいのか、プロンプト入力のポイントを解説してもらえたことが印象に残っています。条件の指定で出力結果が変わることを体感でき、こんなに精度が変わるんだと参考になりました。振り返ると、研修を受ける前はよくわからない状態で触っていたので、うまく出力できずに苦戦したのを思い出します。
― 私も流行に乗らねばと、勢いで生成AIをはじめたとき、石田さんと同じように全然思った結果が出ず、断念したことを思い出しました…。研修で生成AI活用のコツをモノにされたようで、何よりです!

石田
ありがとうございます!それから、部署に偏りなく全員に生成AIを学ぶ機会が設けられたのは、新しい取り組みとして素晴らしいことだと思います。各部署がそれぞれの専門性に特化し、日々まったく異なる業務をこなしている中で、個人単位でフィードバックしてもらえる時間があり、部署の業務でどう生かすかをご相談できる点もありがたかったです。
残りの研修を通じて、実際の業務フローに組み込めるよう、スキルを身につけたいと考えています。私自身もそうですが、チームメンバーにも共有して、部署として業務の効率化に取り組みたいです。なんとなく現状のフローを続けている業務がたくさんあるので、仕事のやり方を見直し、改善できるところはどんどん改善していきます。

適切なフォーマット化で業務フローに生かせそう!|外部EC企画 石原の場合

外部EC企画 石原
2023年11月入社。外部EC企画に所属し、ECモール事業の中でも楽天・Qoo10の公式店舗を運営しながら、新たな客層へのアプローチにまい進している。
石原
普段は楽天やQoo10(キューテン)といった、外部のECモール内に出店しているハーブ健康本舗の公式オンラインショップを運営しています。ハーブ健康本舗ブランドや商品のことをまだご存知ないお客さまにアプローチしながら、EC事業全体の拡大に貢献できるよう、日々挑戦中です。

― AmazonにYahoo!と、新規の販路拡大を続けるEC企画メンバー。部署を代表して生成AI研修に参加した石原さんですが、受講する前の期待値や、AIについてイメージしていたこと等あれば、お聞かせください。
石原
生成AIのことはニュースなどでよく耳にしていたし、プライベートでも生成AIサービスをダウンロードし、遊びで使用していたんです。調べてみると、EC事業の現場では、すでに生成AIを使いこなしている会社が多いという話を耳にしました。自分自身はもちろん、部署・会社としても、生成AIを使いこなしていけた方がよいのでは…と考えつつ、研修を受講しました。

実際に研修に参加してみて、生成AIが想像以上に奥深いなと感じました。生成AIに対して質問や指示をプロンプトとして入力するにあたり、適切な形式を理解しフォーマット化することで、出力結果の精度を一定にできることが興味深くて。生成AIにもできること・できないことがあるというのも新鮮でした。業務に応用するなら知っておくべき知識だと思います。
― 数回の研修でたくさんの気づきを得たのですね!石原さんはECモールの運営に携わっていらっしゃいますが、今後業務に生成AIを生かせそうなイメージはつきましたか?

石原
はい!EC事業では、お客さまにアプローチする際のセールスコピーや広告ページを、商品ごとにたくさんつくるのですが、一部業務を生成AIでまかなえるのではないかと考えています。過去の内容をベースにPR文言の骨組みを考えたり、Weページ構成の案出しをしたり…手作業していた部分を生成AIに代替えして、その分の時間を企画アイデアの捻出に費やせたら、効果的に仕事ができそうです。
研修を通じて、生成AIを業務フローに加えていくイメージがだいぶついてきました。残りの研修で、出力結果の精度を高めるにはどのようなプロンプトを設定すべきか、専門家である講師の方の組み立て方を、細かいニュアンスレベルで深く学んでみたいです。

生成AI研修でスキルアップ!DX推進による業務効率化&生産性アップを目指そう
業務の効率化・生産性向上に貢献する生成AI。社内の誰もが技術を使いこなせるようにと始動した生成AI研修は、ハーブ健康本舗メンバーにとって気づきの多い時間になりました。
基礎から応用まで幅広く履修できる研修プログラムを通じて、社内メンバーのスキルもメキメキ向上中!システム部門が主導している社内DXは、着実に前進しています。

残りの研修で学びを深めたメンバーたちが、どうやってそれぞれの部署の業務フローに生成AIを組み込んでいくのか。今後の動向に期待大です。本ブログでも引き続き、生成AIのちからで進化していくハーブ健康本舗の様子を追いかけてまいります。
2025.4.9

著者:住吉
2012年にハーブ健康本舗へ入社、以後10年近く社員として在籍。2022年2月より独立し、現在は外部の立場からハーブ健康本舗を見つめ、ブログを通じて情報発信をしている。