数々のクリエイティブを生み出すハーブ健康本舗のクリエイティブ制作。ものづくりの精鋭部隊が日頃どのような思いではたらいているのか、さまざまな視点から紐解いてきました。

どのようにすれば魅力的なクリエイティブがつくれるか…常にお客さまの視点で考え、妥協せず徹底的に追求する姿勢。事業会社の制作部隊として、商品パッケージから同梱ツールまで、幅広く生み出し続けています。

現在は年商180億円という高い目標に向かい、新商品開発や販路拡大に力を入れているハーブ健康本舗。制作の裏側では、どのようなドラマが繰り広げられているのでしょうか?

メンバーにお願いして、ものづくりの現場を取材させてもらうことに!5年前にインタビューした吉村・赤瀬にも、改めて話を聞きました。

事業会社の“クリエイティブ制作”仕事の現場に密着

制作と言っても業態はさまざま。事業会社であるハーブ健康本舗は、社内に制作チームを設け、ありとあらゆるクリエイティブを生み出しています。

制作会社とは違う業態となる、事業会社のクリエイティブ制作。日々の仕事の現場に密着しました。

「率先して私語しよう」チームワークでクリエイティブを生み出す|デスクで制作

ハーブ健康本舗のクリエイティブ制作は、4階・執務スペースにて仕事をしています。

部署は担当範囲により大きく2チームに分けられます。自社サイトやインターネット広告関連のツール全般をつくるWebチームと、お客さま向けのチラシや同梱物をつくる紙チームです。

お客さまの購買に大きく影響する商品パッケージは、全メンバー総出で制作に当たっています。さまざまな切り口でアイデアを捻出できるメリットがあるのに加え、自社の商品をメンバー全員で大事にしたいという思いで、商品ごとに担当を決めず、全員でアイデアを出し合う方式に変えました。パッケージづくりの経験で、みんなめきめきスキルアップしています!

新商品が増えるにつれ、制作量が増加しているクリエイティブ制作。パッケージや広告ツールの制作が3商品同時に進行することもあるそうです。お客さまの目に留まり、魅力的だと感じ、思わず手を伸ばしてしまうクリエイティブを生み出そうと、メンバー全員日々奮闘しています。

クリエイティブは、細部にまでこだわろうとすれば、無限にこだわれる仕事です。メンバーが魅力的なクリエイティブづくりに集中して取り組めるよう、責任者の吉村&エースの赤瀬が、各人の担当している制作のディレクションを行い、集中して作業できる環境を整えています。

おしゃれな執務スペースでは、時折メンバー間のおしゃべりが聞こえます。

リーダーの吉村から「私語は率先してやるように!」と伝えているクリエイティブ制作のメンバー。1日の大半を過ごす社内の時間をただ作業するだけで過ごさずに、少しでも楽しんでほしい…との思いではたらきかけているのだとか。

もちろん集中するときは集中して制作に取り組みつつ、わからないことがあったらすぐに聞ける穏やかな雰囲気。魅力たっぷりなクリエイティブを圧倒的スピードで生み出す背景には、アイデアがどんどんわいてくる制作環境がありました。

月1回のプレゼンで新たな視点を学び、モチベーションもアップ|部内の定例ミーティング

制作作業以外に、定期的なミーティングも開催しています。部署内のメンバーが月に1回集まり、自分が1ヶ月に実施した制作物・制作した意図をプレゼンする時間が用意されているんです。

各自、制作するクリエイティブの担当が分けられると、自分の担当するクリエイティブに集中してしまうあまり、その他のクリエイティブに関心が向かなくなってしまいがち…。他メンバーがつくったクリエイティブを目にしたり、どういう思いで制作したのかを聞いたりすることで、新たな視点や学びを得てほしい。そんな思いで、部署内MTGを定期的に開催しています。

プレゼンをきっかけに、制作するクリエイティブの質が格段に上がったり、制作時に自信をもって作業を進められるようになったりするメンバーが増えてきているんです!話を聞くと、プレゼンの場でよい部分を褒めてもらったり、新しいアイデアをもらったりすることで、もっとよいクリエイティブをつくろう!と向上心があがるのだとか。

部署内でのミーティングに加えて、代表・永松が同席する定例会が別途開催されています。

会社の人数が増えるにつれ、メンバー一人ひとりが会社の代表と直接コミュニケーションをとれる場を設けるのは現実的に難しい…。そんな中で、会社の代表から直接、会社方針やものづくりの価値観について聞ける場はとても貴重な時間です。

代表にとっても制作メンバー個々人の成長が実感できる定例会。話が弾み、代表から直接褒められてモチベーションが上がった!なんてこともあるようです。

明確な目標管理&成長のためのフィードバックでスキルアップ|結果目標ミーティング

自分が手がけたクリエイティブや制作の意図を話す定例MTG以外に、結果目標ミーティングを月に2回開催しています。

「結果目標」は、ハーブ健康本舗が独自に運用している目標管理制度です。どういった成果を出すか、成果を出すために何をやるのか。定量・定性な目標をバランスよく、明確に言語化して設定し、達成したかどうか、達成するためにどう行動を変えるかをすぐに把握できます。

中長期的な経営戦略をもとに立てた全社目標に対する各部署の目標を、半期に一度設定します。さらに、部署の目標を達成するために個人が何をすべきか、メンバー一人ひとりに落とし込んだ個人目標を設定し、日々の業務で達成すべく、みんなで取り組んでいます。

クリエイティブ制作では、自分が手がけたクリエイティブが結果目標で評価される対象となります。修正点がどのくらいあるか、修正後のクオリティがどれほどあがったか、上司により点数がつけられます。

点数は確かにつくのですが、重視しているのは“なぜその点数だったのか”、背景に焦点を当ててフィードバックを行うのが特徴です。制作する上でのメンバーそれぞれの強みや武器は何か。どのスキルを磨くとよりパワーアップできるのか。結果目標ミーティング内で自身につけられた点数の理由を明確に伝えることで、目標の進捗を追うだけでなく、育成の場としてミーティングを活用しています。

会社の制度がスキルアップの後押しに!クリエイターを育てる目標制度で、個人として、ひいてはチームとして、どんどん成長しています。

成果につながるクリエイティブを生み出すには?事業会社ならではの“チームで制作する面白さ”

制作現場、会議の仕方に成長の秘密があるハーブ健康本舗のクリエイティブ制作。圧倒的な価値を生み出す制作環境の整備と、個人の成長を促す組織づくりを進めているのが、リーダーである吉村・エースの赤瀬です。

実は5年前にインタビューしたふたり。この5年間で、部署の取り組みやふたりの考えにどのような変化があったのか、改めて聞いてみました。

クリエイティブ制作 吉村
2015年4月に入社。ハーブ健康本舗のクリエイティブ制作に携わってきた。現在は部署リーダーとして、マネジメントや育成に力を入れている。

クリエイティブ制作 赤瀬
2016年7月入社。数々のクリエイティブを制作しつつ、Web制作のリーダーとしてディレクション・指導を行っている。

― ふたり揃ってブログに登場いただくのは、5年ぶりなんですよね!

― 直近も新商品が数多くリリースされ、たくさんの制作に関わってこられたことと思います。クリエイティブ制作として仕事をするふたりは、この5年間でどのような変化を感じていらっしゃいますか?

吉村
何といっても、部署の体制が大きく変わりました。5~10年後を見据えて、事業規模に見合った体制を意識し、日々構築を進めています。会社の売り上げ規模にあわせて一人ひとりに求められる素養・スキルも変化していく中、部署としてどう成長していくべきか、組織づくりについて深く考えるようになりました。

赤瀬
ここ数年を振り返ると、確かに人の入れ替わりはありましたが、クリエイティブ制作のチームとしての雰囲気はすごくよくなったと感じるんです。部署内はもちろん、商品開発をはじめ他部署との連携も強固になりました。よいクリエイティブをつくろうと全員が一丸となり、適宜コミュニケーションをとりながら制作を進めています。

吉村
伝えるべきことはちゃんと伝えることが、人間関係を構築する基本だと思うんです。他部署であっても、お客さまによりよい価値を提供できるよう、まずはコミュニケーションをたくさんとって、お互いに意見を言い合える環境をつくるようにしています。部署どうのつながりの強さは、ほかの会社に負けないハーブ健康本舗の強みです。

赤瀬
Web広告企画の担当者とLP制作を進める際、ターゲットのイメージや訴求内容をすり合わせながら、デザインに反映させていきます。入社してすぐの頃は具体的な指示に沿って制作することが多かったのですが、いまは自分が直接他部署の担当者と打ち合わせながら制作を進めることが増えました。立場が変わることで、コミュニケーションが大事だと実感できる場面が増えてきたように思います。

― 商品開発や販促企画のメンバーと一緒に制作を進めるというのは、事業会社のクリエイティブ制作ならではのエピソードだと思います。全員で連携し、さまざまな視点でアイデアを磨いて、よりよいクリエイティブを生み出しているのですね!

― この5年間、仕事する上で大切にしている価値観・考え方に、何か変化はありましたか?

赤瀬
仕事を通じて“よいデザイン”とは何かを自分なりに考える中で、「ものすごくよくできた普通のこと」がしっくりきたんです。世間の人々にどう見えるのか、相手の視点でよさを追求するのがデザインの仕事。風変わりなものをつくるのではなく、“普通に”よい・“普通に”おかしいと見抜ける視点と、それを受け入れる心の持ちようが大事なんだと気づきました。

ハーブ健康本舗に入社して、健康食品の広告デザインに挑戦して、好きだったデザインの仕事がさらに楽しくなってきました。自分が好きなものをつくるだけでなく、お客さまが求めているものを形にすることに喜びを感じるようになったのは、大きな変化だと思います。お客さま視点で泥臭く作りこんでいきつつ、自分なりのもうひと工夫をエッセンスとして加えて、より魅力的なクリエイティブづくりに励んでいきたいです。

吉村
赤瀬さんが言うように、お客さまが求めているものをつくりあげるのは前提として、それ以上のクオリティを実現するには、自分なりのニュアンスをどう加えるかが重要です。まずは、制作しているクリエイティブ・ツールがちゃんと役割を果たせるかどうか。加えて、自分にしかできない魅力付けは何だろうと、もう一歩踏み込んで考えるようにしています。

― お客さま視点で物事を考える。これぐらいでいいやと妥協せず、もっと魅力的になるよう考え抜く。成果につながるクリエイティブを生み出すべく、ものづくりへの熱意をもって、前向きに仕事をされているのですね!

吉村
ありがとうございます!制作に長く関わって生きてきましたが、ハーブ健康本舗に入社して本当によかったと真剣に思っています。これまで仕事のやりがいをあまり意識せずにはたらいてきましたが、この5年で組織のことを考え続け、後輩たちに指導していく中でだんだん変わってきたんです。ものづくりの面白さ、ハーブ健康本舗でしかできない仕事が自分で言語化できるようになり、それが仕事のやりがいとして強く意識できるようになりました。

これからも、クリエイティブ制作の部署をパワーアップしていきたいです。個々の実力は着実についてきているので、つぎはチームとしてどう結束していくかを考える段階だと思います。部署内のリーダーとして引っ張ってくれるメンバーを2人、3人…と増やし、チームとしての力を盤石にしていきたいです。

赤瀬
私も、自分が制作したいことを中心に考えてきましたが、いまはクリエイティブ制作のみんなで一緒に成長していきたいと考えています。最近、Webチームで後輩の子がよいデザインをつくってくれたとき、すごく嬉しく感じるんです。制作力をアップして、引き続き「すごいクリエイティブ」をどんどん生み出していきます。

スキルを磨き続け、最高の制作チームを目指す!さぁ今日も『すごいの出そう』

商品パッケージにWebツール、あらゆるジャンルのクリエイティブを生み出し続けるハーブ健康本舗のクリエイティブ制作部。

事業拡大で扱う商品や制作するツール量が増える中、制作メンバーは、スキル&モチベーションアップにつながる環境で、お客さまに喜びと感動を提供できるクリエイティブづくりに励んでいます。

売れるクリエイティブを追求する背景には、魅力的なクリエイティブをお客さま視点で考え、妥協せず徹底的に磨き続けるものづくり精神が秘められていました。

さらなる事業拡大に向け、盤石な社内制作部隊として、より強固な組織を目指しているクリエイティブ制作。企業理念『すごいの出そう』を体現すべく、日々進化を遂げています。

2025.3.31

著者:住吉
2012年にハーブ健康本舗へ入社、以後10年近く社員として在籍。2022年2月より独立し、現在は外部の立場からハーブ健康本舗を見つめ、ブログを通じて情報発信をしている。