若手ビジネスパーソンの昇進意欲について調べたアンケート(※)によると、組織や会社での昇格に前向きな人は約4割を占めていることがわかりました。同時に、昇格意欲が高い人の中には、自己の成長に不安や焦りを感じている人が多く、53.8%に及ぶこともわかっています。

【調査レポート】実は若手世代は昇進意欲で2極化、上司や先輩からのアドバイスの受け止め方にも意識の違い現る | 株式会社EdWorks

「自身を成長させたい」「昇格したい、評価されたい」という気持ちがある一方で、本当に成長できるのか、どうやって勉強すればいいのか…。理想の実現や目標の達成に不安な気持ちを抱えている20~30代も多くいます。

どのように取り組めば、自分が望むキャリアを実現できるのでしょうか?

今回は、組織内での自己成長・目標達成に前向きで、1日も早く昇格して仕事の幅を増やそうと奮起するメンバーにインタビュー!日々取り組んでいることやモチベーションについて話を聞きながら、目標達成に必要な方法・マインドを探ります。

カスタマーサービス 戸田
2021年2月入社。前職では営業職を経験。よりキャリアアップできる職場への転職を検討しハーブ健康本舗へ入社。現在は「外部コールセンターの運営管理」部門の責任者として日々仕事に取り組んでいる。

「来年には部長になる」40歳までのキャリアプラン提出の背景

― 2023年9月に1日密着企画にて、仕事内容を紹介していただいた戸田さん。コールセンターの運用管理についてお話いただきましたね!

戸田
そうですね!現在は6人体制で、外部拠点にあるコールセンターを運用・管理しています。直近は新商品が増えているので、お客さまにしっかりと魅力をお伝えできるよう、トークマニュアルを改善したり、オペレーター配置を見直したりしています。

― 今回のインタビューでは、戸田さん自身のキャリアアップに対する取り組みを伺いたいです。実は先日、戸田さんが「40歳までのキャリアプラン」を自主的につくって提出した…という話を伺ったのですが、本当ですか?

戸田
確かに、キャリアプランを書き出して提出しました。実はきっかけがありまして…5月頃、将来的に仕事のボリュームが増えることを見越して、新たなメンバーを増員できないか、人事部に相談をしていたんです。

相談していく中で、「戸田さんが今後キャリアアップを目指すなら、部署全体で成長できるよう、育成強化の方針で部署運営してはどうか」とアドバイスをもらいました。私自身、キャリアアップに意欲があったのもあり、自分が昇格して部署メンバーに任せる仕事の幅を広げることで、部署の体制強化が実現できればと考えました。

― 自分自身がスキルを磨いてキャリアアップしようという想いの背景に、部署の運営・体制の話が関わっていたのですね。

戸田
現在の自分の実力値を冷静に見極め、昇格していく上でどのようなスキル・マインドが足りていないのか、会社のキャリアアップ基準を参考に書き出すところからはじめました。修得にかかる時間を考慮し、32歳の自分が事業を運用できるまでのロードマップとして作成しています。

― 具体的にはどのようなキャリアプランなのですか?

戸田
まずは自分の軸を設定したいと考え、「関わる人を前向きにしたい」という想いを理念として言語化しました。休み明けに「出社したくないな…」とネガティブな気持ちになる話をよく耳にしますが、私は仕事が好きでポジティブにはたらけています。周囲に前向きな気持ちを伝播できるような人間になりたいと想い、理念として掲げました。

理念を掲げた上で、私のキャリアプランでは「40歳までに事業部長になる」「来年には部長になる」と宣言しています。課長職との違いは会社のマニュアルで明言されているので、役職ごとに求められるスキルの違いを意識しつつ、各項目に対して自分が現状できていること・できていないことを整理しました。

― 画面に映していただいたこの資料ですね!

戸田
客観的に誰がみても“これを達成すれば昇格できる”と確信できるレベルを目指しました。実際にスキルアップに必要な要素を書き出すことで、いま自分が何をすべきかが明確になったように感じています。

― 直近はどのようなスキルアップに取り組んでいるのですか?

戸田
販促状況を俯瞰して把握し、全体最適の判断ができるよう、広告代理店との打ち合わせに同席してより深い業務理解に努めています。また、組織のリーダーとして仕事ができるよう、効率的に推進できる業務フローや結果が出せる事業計画書を自力で作成しながら、質のよいものが出せるよう練習する予定です。

本を読むのが好きなので、最近は「戦略的思考」がテーマの書籍をよく読みます。コールセンターの運営管理をする中で「リスクマネジメント」の課題にぶつかることがあるので、そういった分野も勉強中です。

昇格へのモチベーションは?成長志向のマインドをひも解く

― 資料自体もすごいのですが、何より昇格を宣言する姿勢がすごいなと思います!「来年部長になります」との宣言は、プレッシャーになりませんか…?

戸田
実を言うと、入社してすぐに「3年以内に課長になります!」と宣言したんです。前期の時点で正式に課長に昇格でき、次に目指す中長期的な目標をたてたいと考えていた矢先だったので、高い壁に向かう重圧というよりは、階段を一段ずつのぼっていくような感覚で、プレッシャーはそこまで感じませんでした。

今回キャリアプランを上司に提出し話していく中で、「直接社長に宣言しよう!」と機会をもらいまして、社長の前で自分のキャリアプランをお話しました。社長の前で宣言した以上はやり切らないといけないなと、身がしまる想いです。そういう意味ではプレッシャーかもしれません。

― 来年は部長に、40歳までに事業部長に…成長意欲の高い戸田さんですが、昇格へのモチベーションについて聞いてみたいです。

戸田
モチベーション…そうですね、子どものときからポケモンだったりドラクエだったり、レベルをあげながら進めるゲームが好きで。新しいスキルを身につけて、新しいダンジョンやクエストに挑戦する楽しさは、仕事にも通じている気がします。

前職が営業の会社で、実力主義ながら仕事が面白く、営業のイロハをたくさん学びました。いまはコールセンターの運営管理業務を通じて、事業推進や組織づくりの難しさ・面白さにやりがいを感じています。役職があがることで仕事の範囲や責任が変わってくるので、また新たな世界が広がるんだと思うと、とてもワクワクします。

― 新しい挑戦を苦に捉えず、楽しんでいるところが戸田さんの強みなのですね。

戸田
自分自身が楽しいということ以外でいうと、会社への恩返しの気持ちもあります。入社したばかりでたくさんの経験をさせてもらい、育ててもらった会社が今後いっそう発展するには、自分自身が成長し、成果を出せる人間にならないといけないと感じています。

組織をパワーアップさせるためにも、自分自身が昇格してメンバーに役目をバトンタッチし、規模を拡大していく必要があります。ハーブ健康本舗が、20〜30代の若い世代でも組織の中で活躍できる会社だというのを、自分自身が体現できるよう頑張りたいです。

― 個人だけでなく組織としての視点で物事を捉えているのが印象的です。メンバーに役目をバトンタッチ…という話が出ましたが、昇格する上で「育成」がキーワードになるかと思います。具体的に取り組んでいることはありますか?

戸田
はい、今期からより力を入れてメンバーの成長支援を行っています。具体的には、役職ごとのキャリアアップ基準を詳細に見比べて、メンバー一人ひとりがいま何をやるべきなのか、細かく伝えるようにしました。

ただ「今期○○をやろう」だけでなく、評価されるポイント・評価軸まで伝えるようにして、メンバーが“ここまでやったら昇格できる!”と納得して取り組めるよう工夫しています。

昇格したいという想いをもって仕事をしているメンバーの気持ちに応えたいと常々思っています。私がいままでやってきたことで伝えられることはすべて伝えて、自分だけでなくメンバーも成長できるように取り組んでいきたいです。

― 熱い想いを聴かせていただきました!インタビューの締めに、ご自身そしてメンバーが成長・昇格していく上で大切だと考えていることがあれば、お伺いしたいです。

戸田
目標達成への意識が高く、本気で取り組むことが大切だと考えています。先日の経営計画発表会で社内起業制度の構想について社長から共有がありましたが、ハーブ健康本舗は挑戦したいという気持ちに応えてくれる会社だと思うので、自ら積極的にチャンスをつかみ取る姿勢を、常に忘れないようにしたいです。

仕事を楽しみながら本気で取り組む!新たなステージに向け前進

戸田が本ブログに初めて登場したのが2022年10月。

入社から1年半が経ち、未経験ではじめたコールセンター運営業務の難しさややりがいを語ってもらいました。思えば当時から、新しい学びへの前向きさがあふれていたように感じます。

初登場記事はコチラ

今回のインタビューを通じて、自身のスキルをさらに拡げ、新たな挑戦をはじめていることを聴かせてもらいました。その背景には、個人そして組織の成長を真剣に捉え、本気で仕事に取り組むことを楽しむマインドがありました。

戸田をはじめ、ハーブ健康本舗メンバーの飛躍は、引き続きこのブログで追いかけていこうと思います。

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執筆:住吉泰地(すみよしだいち)
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