一度見たら忘れない独特のインパクトと確かな手応えで、ハーブ健康本舗(以下、ハーブ)の看板商品となった「モリモリスリム」。
個性的なパッケージが印象的な、大ヒット商品です。
競合ダイエットティーとの差別化要素としても機能する、ユーモアたっぷりの世界観はどのようにして生まれたのでしょうか。また、商品の核心部でもある味や“スッキリ感”などの品質への徹底的なこだわりは?
代表の永松と商品開発課長の武下に、商品に込めた思いや開発に懸ける信念を聞いてみました。
これは、湯気??
ーいきなりですが、モリモリスリムのこのユニーク過ぎるパッケージはどうしてこうなったんでしょうか?
私は、パッケージデザインや名前で大切なのは「この商品は何をしてくれるか」がイメージできることだと考えています。そして、印象に残ること。使っていただきたい方に商品の存在に気づいてもらい、自分に必要なものであると思っていただかないとダメなので。
モリモリスリムでいうとパッケージが真っ黄色ですが、お茶で黄色いパッケージってなかなかないんですね。単純に、他の商品と違うから目立ちますよね。
あとはお茶であることがすぐに分かるデザイン。こんな感じでモクモクっと湯気を立たせて。
ーあれ?これって湯気なんですか???
永松:
そうです。これは湯気です。これによってお茶であることを強調しています。
武下:
なぜかお子さんは大喜びしますけどね。
ーなるほど。ありがとうございます。
他にも特にこだわられたところって何かありますか?
永松:
商品の品質だけでなく、少し地味な話ですが箱の大きさにもこだわりました。
やっぱり商品が手元に届いて持ってみたときに、「モノとしての価値」も感じてほしいんですよ。だから、手に持ったときにボリュームを感じやすいように、高さは低めにして面積を広くした形にしてもらいました。
本当はもう少し高さをつければコストを下げられるんですけど、そういうところも妥協はしたくなかったので。
ーたしかに大きくてボリュームがあります。しかも面積的に大きい方が目立ちますね。
あとすみません、念のためにもう一度お聞きしますが、これは本当に湯気なんですよね??
永松:
はい、見ての通り湯気です。湯気以外に何に見えますか??笑
おいしすぎて湯気まで笑っちゃう、という。湯気に目をつけて可愛らしいデザインにしたのですが、このおかげで、すぐに覚えていただけてます。
商品開発ポリシーは「いい商品ができるまで出さない」
ー武下さんは中途入社ですが、商品開発における他社との違いは感じますか?
武下:
これは永松の考えなんですけど、「売り場を想定した商品開発」に最初は戸惑いました。普通は売るモノができてから売り方を考えるのがほとんどだと思うんですけど、そうではなくて。
プロダクトとプロモーションをセットで考えて商品開発するっていうのは初めての経験でした。
あとは「これはいい商品であると納得できないと出さない」というポリシーがあって、これもカルチャーショックを受けましたね。
一般的には商品計画というものがあって、最終納品予定から逆算して開発予定を組んでるんですけど、ハーブにはそういうのがないんですよね。作っていく中で「これいけそうだ」っていうのがあればそれから出していく感じなので、期日に追われて中途半端な商品を出すっていうことはまずないです。
ーまさに企業理念の「すごいの出そう」を体現してますね!プロダクトへの徹底的なこだわりを感じます。
大ヒット商品「モリモリスリム」ができるまで
ーそもそもどうしてモリモリスリムを作ろうと思ったんでしょう?
永松:
私には昔から「自分で作った商品を世に届けたい」という思いがあったんですよね。それが今の仕事につながってるんですけど。
創業のタイミングでどんな商品を作ろうか考えていたときに、たまたまダイエットティーの広告を見かけまして。私も母親も溜め込みがちな方でしたので、試しに半信半疑で使ってみたら、想像以上に“スッキリした”ことに衝撃を受けたのがはじまりですね。ただ、この商品、非常に飲みづらかったのです。せっかくいい商品なのに、もっと飲みやすく、もっとおいしくできないのかな、と思いました。これがきっかけです。
そして、「どこにも負けない高品質なダイエットティーを自分で作って世に届けよう」って思ったのが、今につながってるっていう感じですね。
ー実際に今ではものすごいたくさんの人に使われてますし、永松社長の思いも叶えられたのかなって思うのですが、当時の開発過程では大変なこともあったんじゃないですか?
永松:
莫大な量の試作品を作りましたね。
味も品質も1番のダイエットティーを本気で作ろうと思っていたので、試作したものはすべて自分で試飲しました。ハーブって効果が強いものほど苦みがあって飲みにくいんですね。でも、組み合わせでそれが変わるので、味と品質の両立がすごく難しいんです。
試飲している間は、もうスッキリしすぎて大変で・・・(笑)
ー社長自ら試作品を作って試飲して、試行錯誤されてたんですね…!
「後払い返品保証」に込めた、お客様への思い
ー圧倒的な美味しさ・品質・そしてユニークなパッケージがモリモリスリムの1番の強みだと思うんですが、売れてる理由はそれだけじゃないのかなって思っています。
商品のクオリティの他にも何かこだわりや工夫はあったりするんですか?
永松:
私はブームにのってヒットして売れる状態というのは好きではなくて、商品を気に入った方が長く使ってくださる状態が理想だと思ってるんですね。なので、モリモリスリムは「後払い返品保証」をつけて販売しています。
実際に使ってご満足いただけなかったら使いかけのものでも返品を受け付けてますし、後払いなのでそもそも支払いは発生しません。だから購入のハードルがすごく低いんですけど、きちんと価値を感じていただけた方々だけがお客様として残ります。
ー後払いっていうのはめちゃくちゃハードル低いですね。商品力に相当な自信がないとできないことだと思います。
永松:
一度使ってみないと自分に合う商品かどうかなんてわからないですからね。しっかりと試した上で購入するかどうかを決めてほしいんです。自分に合わないとわかった商品を使い続けるのってすごく嫌だと思うので。
味・品質ではもちろんですが、こういった面でも1番のダイエットティーだと自負しています。
ー実際に感謝の手紙が毎月たくさん届くと聞きました。
永松:
モリモリスリムだけでも毎月300通くらいはいただきます。
累計すると4万通は超えてると思いますが、こんな感じですべてファイリングして保管しています。
ーすごい量ですね……!どんな内容の手紙が多いんでしょうか?
永松:
「長年の悩みが解消されました」っていう内容が1番多いですね。僕も同じ悩みを持っていてその気持ちがわかるので、そういうお手紙をいただくと作ってきてよかったなって思います。
次は、化粧品と海外で「すごいの出そう」
ーハーブが何をするにも大切にしている「“ユーモア”と“品質”」っていうのが素晴らしいと思ってます。今後はどんなユーモアのあるチャレンジをしていきたいですか?
武下:
今までは健康食品事業に注力してきたんですけど、これからは化粧品のジャンルにチャレンジしたいです。まさに2019年末に出した「ぱっ」みたいな、ブランドを立たせた商品開発ですね。
ーハーブの商品開発はどれも、品質にこだわりながらユーモアもたせていて、そこが圧倒的な商品力の違いになってると思います。洗練されてるのにユーモアがあるという。
永松:
ありがとうございます。
あと、僕がもう1つ考えているのは「オンラインとオフラインの融合」ですね。
すでに少しずつ始めていて、日本全国のドラッグストアに販路を少しずつ広げていってます。店舗には小さいサイズのものを置いて、たまたま見かけた人が気軽に買いやすいようにしています。店頭でも通販でも、どちらでも気軽に買ってもらえるようにしたいですね。
ー今までの通販に加えてオフラインの入り口も作ってるんですね!
これが広がったらさらに面白いことができそうだなぁと思いました。
永松:
あとは海外展開ですね。海外でも認知されるようなブランドにしていきます。
海外の方々からすると日本の製品はやっぱり信頼性が高いんですよね。さらに、アジア諸国は今ものすごい勢いで経済成長しているので、いろんな意味で拡大のチャンスだと考えています。
ー世界中のスッキリできなくて悩んでいる人々を救っていきましょう。
さいごに
「いい商品ができるまで出さない。納得できないと出さない。」
これが永松の信念です。
永松が今でも現場に立って、商品の品質やパッケージ、ネーミングにたくさん口出しをしているのを見かけます。笑
開発を進めるプロセスで意見の相違が出ることももちろんありますが、永松の答えが無条件で是とされることは決してありません。お互いがきちんと納得できるまで検証・議論を繰り返した上で商品を完成までもっていくのが、ハーブの商品開発だと思っています。
世界中にハーブの商品をどんどん届けるべく、これからも“ユーモア”と“品質”を追求し続けていきますので、何卒ハーブ健康本舗をよろしくお願いいたします。
※[商品開発]の仕事内容はコチラにもまとめています。
※[モリモリスリムシリーズ]のさらに詳しいご紹介はコチラです。
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