ハーブ警察--美容や健康に関する食品、化粧品を企画・販売する通販会社ハーブ健康本舗内に存在する、愛と正義の秘密結社である。会社の平和を守るため、ハーブ警察は今日もまた、鋭い視線で社内を監視し、悪を取り締まるのである。
ハーブ警察24時 ― グラフに現れた明らかな“異常”
※普段はコロナ対策でマスクを着用していますが、撮影時のみマスクを外して撮影しております。
※写真内にけん銃や手錠が映っていますが、すべてレプリカ(おもちゃ)です。
6月某日。ハーブ警察からの「5階に来い」というメッセージを受けた我々取材陣は、呼び出しのあった5階カフェスペースへと足を運んだ。
この男こそが、ハーブ警察のスゴ腕・中野刑事。クリエイティブ制作の一員として各種ツール制作に携わる彼は、刑事として数々の事件と対峙し、ハーブを脅かす悪と闘ってきた漢(おとこ)でもあるのだ。
中野刑事
おう、よう来たな。今日はちっとばかし俺の仕事を見せてやろうと思ってな…。とりあえずこれを見てくれ。
そう言うと中野刑事は、ある資料を我々に見せてくれた。
中野刑事
これは会社の極秘資料で、各部署の売り上げが載っているんだが…外部ECの項目を見てほしい。このグラフ、なんか変だと思わねえか?
そこにあったのは、外部ECの昨年からの売り上げ実績。そもそも【外部EC】は、ハーブ健康本舗のEC企画部門で、 楽天・Amazonといった国内ECサイト、中国や台湾をはじめとする海外ECサイトの運用を担当している部署である。資料には、外部ECの担当分野の中でも、楽天とAmazonの成長率が記されていた。
中野刑事
この極秘資料が間違いなければ、楽天での1年間の成長率(2020年上期から2021年上期への成長率)は250%、Amazonでの成長率に至っては480%を超えているってことになる。俺の長年の経験から言えば、こんなに成長することはあり得ないな、おそらく違法な手段を使ったと見るのが妥当だろう。コンプライアンスに厳しい昨今…これは由々しき事態だ、こうしちゃいられねえ!
そう叫んだ中野刑事は、一目散にEC企画が仕事をしている4階へと駆け下りていった。――“極秘”の資料を取材陣に見せることはコンプラ違反ではないのか――という疑問が脳裏によぎったが、とりあえず中野刑事の動向を追った。
取り締まりの現場へ -午後のオフィスに響き渡る銃声
その頃、4階オフィスでは、EC企画のメンバーがデスクで業務にあたっていた。EC企画の長でもあり自身も第一線で業務を推進する新徳。そして、彼のもとでAmazonや楽天を中心とした外部ECサイトの運用・管理を行う徳永・芦塚。3名が猛烈な勢いで仕事をしていた。
カタカタ…というタイピング音をかき消すかのように、上の階からコツコツ…という足音が次第に大きくなり、バタン!と勢いよく扉が開いた。
中野刑事
外部ECの3名、御用改めである!お縄につけ!
驚愕する外部ECの3名。突然の異変に、周囲も空気がピりつく。
空気を打ち壊すかのように、けん銃(おもちゃ)の乾いた銃声が鳴り響く。いち早くデスクから逃げ出す新徳。「圧倒的スピードで行動する」を指針のひとつとしているハーブだが、さすがは新徳、判断が早い。
中野刑事
逃がさねえぜ!待ちやがれ!
熾烈な追いかけっこは、中野刑事の粘り勝ちで幕を閉じた。4階オフィスの隅で拘束される新徳。徳永・芦塚の両名も捕まり、ここから中野刑事の取り調べが始まった。
白熱の取り調べ -真実を伝えたい外部EC VS カツ丼で自白させたい刑事
外部EC3名が連行された先は、社内の5階にある会議室。中野刑事に連行された容疑者たちは、ここで厳しい取り調べを受けることになる。我々は特別に、外部ECの取り調べの様子を取材する許可をもらった。以下は、中野刑事と3名のやり取りである。
中野刑事
提出されたAmazon・楽天の売り上げ伸長率だが、1年間でこんなに伸びるなんておかしいだろう。一体どんなからくりがあるんだ?コンプラ違反しただろ?カツ丼やるから白状しろ!
新徳
ま、待ってください!僕たち本当に真面目に取り組んできたんです。ちゃんと説明するので、聞いてください…。
中野刑事
そんなこと言っても、Amazonで480%成長だぞ?なぜこんなに好調なんだ?素直に話してみろ、カツ丼食べていいから。
徳永
商品の魅力がAmazonユーザーのお客様に大変ご好評いただけたことが大きな要因だと考えています。実際に機能性表示食品『シボヘール』は、Amazonダイエットサプリメント 売れ筋ランキングで第1位を獲得(※)しており、たくさんの方からうれしいレビューも頂戴しました。
※Amazon ダイエットサプリメント 売れ筋ランキング 1位(21/3/22-21/4/8)
中野刑事
Amazon内でたくさんの商品が売られている中、お客様に良い評価をいただけるのは嬉しいことだよなあ!
新徳
ただ商品を出せば評価されるのかというと、決してそうではありません。まずは、Amazon内で買い物されるお客様がどのような方か、どのような商品をお求めなのか、しっかりと分析をした上で、Amazonに出展する自社商品のラインナップを決めます。これが非常に重要で、『シボヘール』もまさに、分析結果からAmazonのお客様の要望にピッタリお応えできる、との確信をもった商品のひとつなんです。
徳永
そして、商品の購入を検討いただいているお客様に対し、商品の特徴や情報を分かりやすく魅力的にお伝えすることに相当こだわっています。Amazonなので画面の構成自体は他社品のページと同じなのですが、その中で商品情報をどの順番で、どんな言葉とビジュアルで見せるかを細部にまで綿密に検討し掲載しています。また最近では、動画コンテンツも採用して、思わず魅入ってしまうようなページづくりを進めています。
中野刑事
お客様視点で、厳選したラインナップ選定と、魅力的なコンテンツづくりに力を入れている…と。思ったより真面目に仕事しているな…。
芦塚
楽天も同じく、自社のショップ内にどんな商品を置くか、分析結果に基づき選定しご案内しています。また、楽天内での広告により自社商品をご紹介できるのですが、いくら広告費をかけてどの程度の反響をいただいたのか、費用対効果を常に注視しながら、お客様に分かりやすく魅力的に伝わるコンテンツを用意し、ショップ運営を改善し続けています。
中野刑事
ただ単に商品を売っている訳ではないのだな。
芦塚
はい、その通りです!数値実績を見ながら、お客様に喜ばれる価値をどう提供するか、という視点でバージョンアップを続けることで、楽天ショップは大きく成長できました。いまでは社内でも、楽天という新しい販路が増えたことで、「この商品を売ってもらえないかな?」と相談を受ける機会も増え、会社の戦力のひとつにまでなれたことが、外部ECとして誇りに感じています。
新徳
Amazonも楽天も、「これさえやれば一気にお客様から大絶賛!」となるような策は存在しません。お客様の視点で思考し、丁寧に数字をみて中身を構築する、地道な積み重ねが大きな成果につながります。コンプラ違反じゃないことを分かっていただけたでしょうか?
中野刑事
うーん…確かに嘘はついていないようだが…もう少し話を聞かないと何とも言えないな…。
・・・
まだ疑いの念がぬぐえない中野刑事。次回、コンプラ違反の疑惑を晴らすべく、外部ECが「真実」を語る。実は〇〇〇が大ヒットしてた?痛い目を見た〇〇〇事件とは?波乱の展開に中野刑事も思わず…!?
続きは「後編」にて!
※ハーブ警察はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※[外部EC]の仕事内容はコチラにもまとめています。
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