ハーブ健康本舗(以下「ハーブ」)の「経営企画」という部署は、3年後の中長期的な販売戦略や、それを実現するための組織体制に基づき、直近1年の適切なKPI(重要指標)を設定して、各部署の目標が達成できるよう、ハーブの全部署と連携して突き進む部署です。
経営企画といえば、一般的に経営に関わる課題を解決するという重大な役割を担っている会社の中枢部門だと言われたりしますが、“経営”の“企画”というのがどうも漠然としており、傍から見ると忙しそうではあるのですが、その実態はどんな仕事をしているのか、イマイチよく分からないというのが正直な感想です。
そこで今回は、経営企画の仕事をしている3人のハーブ社員に登場いただき、経営企画としてふんばっている日常、また目指しているビジョンについて、本音トークしてもらいました。
経営企画 井下:
今年の1月に入社したばかり。CRM企画の部署と連携し、数値抽出やキャンペーン内容検討のサポートを担当。
経営企画 瓜生:
2018年10月入社で、社歴1年半。会社の重要指標であるKPIの設定や各部の結果目標設定を担当。
経営企画 岡田:
瓜生と同期入社で社歴1年半。各種販促の数値分析と課題抽出を担当。
経営企画の仕事は「会社の課題を見つけて改善の方針を示す」こと
― よろしくお願いします。今日は、経営企画部に所属する皆さんの普段のお仕事と、仕事しながら感じていること、未来のビジョンなんかを聴かせていただきたいなと思っています。まずは、お三方がハーブに入社される前のお仕事について、簡単にお伺いしたいです。
岡田:
僕は実演販売のような形で、対面でモノを売る仕事でした。全国各地に飛び回っていました。
瓜生:
私は家電量販店で店長をやっていました。店舗管理から商品開発、人事の業務まで幅広くやっていましたね。実を言うと、井下さんと私は前職同じ会社だったですよ。ほんと偶然なんですけど。
― へえ!そうなんですね。
井下:
はい。瓜生さんと同じく、ハーブに入社する前は家電量販店の店長をやっていました。主に店舗運営やスケジュール管理をしていました。
― 皆さん経歴は様々ですが、全員、健康食品の通販とは異なる業種からの転職なんですね。そこからハーブに入社して、現在は経営企画として働いていますが、具体的には毎日どのような業務をしているのですか?
岡田:
会社の目標達成のために、各部署の実績でどんな数字が分かっている必要があるか、またその数字をどのように算出するか、算出された数字から何が課題だといえるか…という、PDCA(計画→実行→分析→改善)の中の「分析」が、僕のメイン業務です。「このキャンペーンの結果を知りたい」「この施策がうまくいっているのか判断したい」といった各部の要望をヒアリングして数字を出したり、会社全体の売上や定期購入の状況から会社の課題を見つけて各部に投げかけたり、といったことに取り組んでいます。
瓜生:
私は、分析結果から見えてくる会社の課題に対し、到達させるために何を取り組むかを考える、ということをやっています。具体的には、全社目標の達成に向けて各部署で半年間何を目標に取り組むかを、各部署の責任者とやり取りしながら設定し進捗を確認していく、といったところです。
― なるほど。おふたりの話をまとめると、経営企画の仕事は「現状の分析から課題抽出、課題解決のための各部の目標設定」と、こういうことでしょうか?
瓜生:
おおまかにはそうですが、もっとシンプルに言うなら、「会社の課題を見つけて改善の方針を示す」が、我々経営企画のミッションだと思っています。分析や目標設定は手段で、本質的には課題の抽出と解決方法を考えることが業務です。
岡田:
同じ考えです。付け加えると、課題を解決するには各部に協力してもらい、改善策をスピード感もって遂行してもらうことが不可欠なので、各部署とのコミュニケーションをとても大事にしています。各部、それぞれの現場の最前線で仕事をされているので、話を聞く中でその現場にいないと分からない視点をもらえて、会社として優先順位をあげて取り組むべき課題にいち早く到達することが出来ます。
― 確かに社内にいると、各部責任者と経営企画のメンバーでの打ち合わせ風景を見かけます。密にコミュニケーションをとっているのですね。井下さんは入社して2ヶ月過ぎましたが、いまはどんな仕事をされているのですか?
井下:
はい、もともと岡田さんが担当されていたCRM企画の部署のサポートを引き継いでいます。数値を分析したりとか、各種キャンペーン企画をサポートしたりとか、そういった業務をひとりでこなせるように頑張っています。
― 読者の方のために補足しますと、「CRM企画」は、商品を一度購入いただいたお客様が自社商品を長く愛用して頂けるように、コミュニケーションツール、販促物の立案から具現化までを担当する部署ですね。
岡田:
お客様の中には、定期的にご注文いただいている方もいれば、過去一度買ったきりのお客様もいて、どんな方にも同じように接すればいいという訳ではありません。また、どのシリーズ商品をご愛用頂いているかによってもコミュニケーションの仕方が変わりますので、かなりボリュームのある仕事になります。井下さんがどんどん引き継いでくれるので、僕もその他の部分の分析に時間を割くことができ、とても助かっています。
井下:
岡田さんや瓜生さんにいろいろ教わりながら、日々精進しています。また、CRM企画の皆さんもあたたかくサポートしてくださるので、お応え出来るようにもっと頑張ります。
― 新しい環境で、しかも異業種から始めたばかりで、不安な気持ちもあると思うんですが、すごく前向きに仕事されているのだということを感じます。瓜生さんや岡田さんに教わりながら…という話もありましたが、井下さんからみておふたりはどんな人なんですか?
井下:
「すごく働く人」です!
瓜生:
なんじゃそりゃ(笑)。
井下:
僕の立場から言うことではないんですけど、本当にお二人ともよく働いていらっしゃいます!お忙しい中で指導をしてくださり、僕も早く出来るようにならないと、って感じます。
― 「よく働く」で思い出したのですが、分析や目標設定以外にも担当の仕事をもっていますよね?たとえば瓜生さんは、この『ふんばるブログ』も含まれますが、会社サイト全体のリニューアルを担当されてましたよね?
瓜生:
そうだった。もともとはシンプルな会社紹介としての意味合いが強かった会社サイトを一新して、ハーブで一緒に働きたい人へ情報やメッセージを伝えるサイトに振り切ってリニューアルをしまして、全体の作業進捗管理を担当しました。採用活動を最適化しメンバーを増やすことは、会社が成長する上で重要なことなので、人事部やパートナー企業の尽力のおかげもあって、無事に開設出来ました。岡田さんは、アレもあったよね?コールセンターの…。
岡田:
そう、今期は新規CS課と一緒に、コールセンター業務にも関わらせてもらいました。TVや新聞広告を見たお客様の新規のご注文を受け付けるため、外部のコールセンターに業務を委託していまして、受電体制を構築する部分をお手伝いしました。
瓜生:
あと、物流センターについても、関連部署と一緒に今後の動向について検討を進めています。会社が成長していく中で、物流においてどこに課題があり、何をすべきかを考え、いまのセンターへ視察したり打ち合わせを行ったりしながら、今後のよりよい運用方法を検討しています。
― えと、コーポレートサイトにコールセンターに物流…。ストライクゾーンが広すぎませんか?井下さんが言われる「よく働く」というのが非常に納得できます。
岡田:
いろいろな経験をさせて頂いているので、ありがたいですね。
瓜生:
分析や目標設定だけじゃなくて、「会社の課題を見つけて改善の方針を示す」ために、いろいろな取り組みに関わらせてもらっています。
ぶっちゃけ働いてて「しんどい」って思ったことないの?
― もう少しつっこんだことを伺いたいと思います。普段仕事をされているのを拝見していて、ずいぶん遅い時間まで仕事されているのをお見かけします。仕事の内容を聞くとかなり幅広く、そりゃ遅くまでかかるよな…とは思いますが、働きづめになってイヤになることってないんですか?
岡田:
うーん。業務時間の話に限って言えば、あまり苦に感じません。前職が大変だったので…。
瓜生:
私もそうですね。比較対象がなかなかだったので、なんとも言えないけど…。
井下:
僕の場合は、とにかく今は頑張るだけなので…。
― 仕事してて大変だなって感じることは?
瓜生:
業務内容のレベルが高いという意味では、大変だなと感じますね。岡田さんや井下さんも分析業務する上で感じているかもしれないけど、算出までのプロセスに正解がないんですよね。本当にこの数字の出し方で状況を正しく判断できるのか?言い切っていいのか?っていうところが、ちょっと恐怖を感じたりもします。もちろん、そこを皆が迷わないように判断していくことが仕事なんですけど。
― 「恐怖」という言葉は気になるキーワードですね。「プレッシャー」と言い換えられるかもしれません。
瓜生:
この分析結果の判断で会社の方針が左右されますから、責任重大ですよね。そこを任せてもらっていることはありがたいことだし、頑張っていかんと、とは思っているんですけどね。
岡田:
そうね。分析結果や数値から会社全体としての目標を定めて、経営企画部が全部署に進むべき道を指し示していく必要があるんだけど、やっぱり難しいです。環境変化が激しい業界の中で、どの部分に力を入れるべきか…。
― なるほど。
岡田:
あとは組織運営というか、各部署に会社全体の目標をリンクさせていくところも、難しいと感じます。部署がいくつもある中で、それぞれ違う仕事をやりながらも同じ目標に向かって建設的に話し合っていくのって大変ですね。
瓜生:
うん確かに。結果目標のすり合わせを各部とする時とかに大変さを感じますね。その部署はその部署の課題や進み方があって、その中で「これをやってもらわないと、会社全体の目標が達成しないなー」っていう時に、ちゃんとすり合わせる、っていうのがね。会社を悪くしようと思って働いている人なんていないんですよ、だから岡田さんが言ったみたいに、建設的に話し合わないといけないですね。
― これは色々と考えるところがあります。「すり合わせ」って言葉だけだと分かりにくいけど、数字を達成したい経営陣と、働くメンバーを守りたい各部署とのハザマで調整する仕事なんだと思うんです。双方言っていることは間違ってないんだけど、だからこそ間にいる人間は双方の折り合いをつけるのが大変。物も言いようで角が立つ、なんて言いますが、言葉選びひとつとっても神経がすり減りますよね。「精神的コスト」っていう言葉がありますが、費用や時間と違って目に見えないコストだから、周囲で気づいてあげにくいやっかいさを感じます。
瓜生:
話の流れでふと思ったけど、土日は頭空っぽにしたくなりますね。この辺のことは平日だけでお腹いっぱいや(笑)。
岡田:
それはあるねー…。
― 井下さんはどうですか?仕事大変じゃない?
井下:
大変なこと…全部大変です。生きるのに必死です。
岡田:
はは(笑)
井下:
いまはたくさんの業務をこなす中で、自分がどこまでやり切れるか、自分の器レベルをはかりつつ仕事をしています。まだやっぱり、おふたりみたいに仕事の神髄というか、そこまで味わえていないので、早くレベルアップしてふたりが感じている神髄を味わおうと。
瓜生:
神髄(笑)。
― 瓜生さんも岡田さんもいるから大丈夫だと思いますが、キツかったらちゃんと言ってくださいね!
井下:
ありがとうございます!ハーブ入社して思ったのですが、みんなとても優しいです。最近になってちょっとずつ仕事以外にも雑談できたりとかして、楽しいです。雑談ってコミュニケーションのはじまりで、コミュニケーションから仕事がはじまる、って考えています。だから、ハーブの皆さんとコミュニケーションが取れるようになって嬉しく感じています。
「成長」という仕事のヤリガイ、そして「新しい挑戦」へ…
― 3人が頑張れるモチベーションについてもっと知りたいです。働いていて「楽しい」って思うことはありますか?
岡田:
楽しい…ヤリガイでいけば、仕事の山をこえた時は大きな達成感を感じます。さきほど仕事の難易度が高いということに触れましたが、その分やるべきことを100%やり切れたときは、「よっしゃ!」って思います。
― 環境の変化も大きい業界ですが、その中でやるべきことを見定めてやり切るというのは、とてもすごい事だと感じます。
瓜生:
自分は組織成長の過程が見えるところかなあ。売上拡大や組織拡大のためには、情報共有や意思決定の場として、いわゆる「営業会議」というものが必要なのですが、そういう場が最初はなかった。みんなで話しながら必要性を認識して、事業別の収支をもとにした会議を実施できたことは、組織としてのパワーアップなので、そこに自分が関われたことはやっぱり嬉しく感じます。
― 仰る通り、新しい会議体を導入するなど、今期はいままで以上に他部署との連携を意識した半年間でした。その立役者が瓜生さんなのですね。井下さんはどうですか?
瓜生:
飲み会やろ?(笑)
岡田:
飲み会やね。(笑)
井下:
ええ!(笑)いや確かに飲み会も楽しいですけど…。仕事の面でいけば、入社してはじめて取り組む業務内容に戸惑いながらも、業務を少しずつ引き継いでいく中で、自分でやった分析で岡田さんや瓜生さんが出した数字と同じ数字が出せた時に、嬉しいなと感じました。おふたりと同じ判断基準で正しい数字が算出できて良かったなと。
岡田:
井下さんにはぜひとも、数字を出した先にある課題発見まで取り組んで、そこに喜びを見出してほしいと思います。数字を出すことで止まらず、その先を考えていくことで、絶対に成長ができるので。
井下:
そうですね!同じ数字が出せることは自分の中で間違いなく嬉しいことなんですが、岡田さんの言われる通り、次の段階に進むためにも、「そこから何を課題とするのか」まで考えることを意識して仕事したいと思います。
― 会話の中で、「成長」という言葉がキーワードになっていますね。瓜生さんには「組織の成長」という観点で話してもらいましたが、岡田さん・井下さんのやり取りにある「個人の成長」も、仕事のモチベーションにつながると感じます。出来なかったことが出来るようになるっていうのは、仕事に限らずどんなことでも、単純に嬉しい。
瓜生:
そうですね。いまの問題点を見つけて、解決策を考えて実行していくことが会社と個人の成長につながりますが、ハーブはそれがやりやすい環境にある、という風に思います。
― うんうん。では、お時間も迫ってきたところで、インタビューの締めに、働く上での未来像についてお伺いできればと思います。今後こんな風に働きたい、こんな仕事をしてみたい、というのはありますか?
岡田:
僕、入社時からずっと言ってるんですが、最終的に“社長”になってみたいと思っているんです。自分で新しい価値を創造して、事業を起こしてみたい。だから、ハーブの新規事業を一から起こす、ということをやってみたいんです。
瓜生:
私も同じです。新しいビジネスモデルは会社の次の大きな成長につながる重要なことなので、そこを任せられる人間になりたいです。「お前はそこまでやらなくていい」と言われても、絶対やりたいですね。
岡田:
実は瓜生さんとは既に構想を話していて、仕組みづくりのために必要な情報収集や準備を始めているんです。うまくいくかは分からないですが、自分はバカなので、一回体当たりでやってみないと分からないんですよね。もちろん成功させるためにしっかりと準備した上で、とにかくまずは挑戦してみたいと思っています。
― たくさんの業務を進行しながらも、やりたいことをすでに進めている、というのがさすがですよね。
岡田:
詳細はまだ固まっていませんが、これからしっかりと作っていきたいです。
― 井下さんはどうですか?
井下:
まずは業界のことをもっとよく知って、自分自身の力をつけたいと考えています。任せてもらえる仕事を増やすことが直近の目標です。まずはそこから。
瓜生:
私も同じ気持ちです。実は自分の人生の目標があって、それが「笑顔の中で死んでいくこと」なんです。そのためには、仕事を充実させることが大事なので、信頼されて仕事を任せてもらえるよう、井下さんと同じく頑張っていきます。
― 素敵ですね。ハーブの人事理念の文章に「プロフェッショナルとして仕事を成し遂げる力も、ひとりの人として信頼され、愛される力も。どちらも大切に磨き上げてこそ、ハーブの人材育成です」ってのがありますが、目指している先がそこなんだろうなって思いました。やりたい仕事や目指すべき目標に加えて、今後会社が、そして経営企画の部署が大きくなるにつれ、人もどんどん増えていくかと思いますが、皆さんはどんな人と一緒に働きたいですか?
井下:
僕は、ざっくばらんに話せる人や、同じ志をもった人と一緒に働きたいです。
― 井下さんは先ほど「コミュニケーションから仕事が始まる」ということも仰っていましたよね?
井下:
はい、仕事をする上で重要だと思うので、いろいろなことを話してコミュニケーションしながら仕事したいです。
― ふたりはどうですか?
岡田:
うーん、月並みですが、素直で明るくて、一生懸命働く人ですかね。
瓜生:
そうだね、一生懸命な人。あとは、人の話を聴ける人。
― 素直で明るくて、一生懸命で、人の話を聴ける………。いま自分に当てはまるか考えてたんですが、ひねくれてて根暗な私はちょっと経営企画としてやっていくのは無理かもしれないですね…(笑)。
岡田:
いやいやいやいやいや(笑)。
瓜生:
自信もってくださいよ(笑)。
おしまいに
ということで今回は、経営企画の皆さんにインタビューをして、仕事の内容や大変なこと、ヤリガイや将来やりたいことなど、色々と訊いてみました。
今回のインタビューをまとめると・・・
- 会社の課題を見つけて改善の方針を示すことが経営企画の仕事。
- 目標に向かって建設的に話し合うために、各部とのコミュニケーションを大事にしている。
- 仕事の重要度や難易度が高く、プレッシャーを感じることも多い。
- 組織や個人の成長を実感できることが仕事のヤリガイ。
- 将来的には任せてもらえる仕事を増やしつつ、新しい事業への挑戦をしたい。
同じ職場で働いている身としては、なんだかいつも忙しそうだし、こんなにMTGで長時間ずっと会議室にこもってたらノイローゼになるんじゃなかろうか…と心配していたのですが、忙しい日常の中で、会社の課題を見つけて次々と打ち手を考えること、また自分がやりたいこと、目指していることにひたむきな姿勢で取り組んでいるのだということを感じました。
あとは、皆さん発言がとてもポジティブ!ポジティブな姿勢を常に崩さないというのは、彼らの大きな強みであり、経営企画として必要な素質なのではないか、とも感じました。
このブログでも、時折経営企画の面々の様子を追っていこうと思いますので、またご紹介させてください。瓜生さん、岡田さん、井下さん、ありがとうございました!
※[経営企画]の仕事内容はコチラにもまとめています。
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