ハーブ健康本舗(以下ハーブ)の事務所を見渡すと、“目”がギョロッと光る、オリジナルデザインの箱がズラリと並んでいます。

資料や商品見本が入れてあるこの箱、実は、お客様に商品をお届けする際の配送箱なんです。事務所内の整理整頓にフル活用しています。

商品・サービスについては本ブログでも何度か取り上げてきましたが、今回は少し切り口を変えて、 商品をお届けする際の「箱」や「封筒」といった配送資材から、ハーブのことを少しだけご紹介いたします。

企業理念の“すごいの出そう”を体現すべく、ハーブで扱っている商品・サービスには徹底してこだわっていますが、箱や封筒といった配送資材にもいろいろな想いが込められています。

“ギョロッと目”の真相 実は○○○を見ている?

箱を見てパッと目につくのが、顔のような真っ赤なロゴ。

いまではハーブを象徴するロゴとして、箱や封筒だけでなく、商品パッケージや会社サイトなど様々なツールに掲載しています。実際にロゴが登場したのは2018年10月――創業20年を超えたハーブの歴史の中では、割と最近の出来事。

商品をご愛用いただけるお客様も増え、おかげ様で会社もどんどん成長していく中、ハーブのことをより多くの人に知ってもらい、世界中にファンをつくっていくにはどんなことができるだろう…。そう考え、ハーブの価値や伝えたいメッセージをより分かりやすく魅力的に届けるために、会社全体のブランドの見直しに取り組んだことが新ロゴ誕生のきっかけです。

デザインの前進となったのは、主力商品『モリモリスリム』のパッケージに載っている“顔”。モリモリスリムのパッケージは、他社品より圧倒的に目立つ黄色であったり、なぜか子どもにはウケる(笑)湯気のイラストであったりと、ユーモアと品質を追求し仕上げています。

以前公開したモリモリスリム誕生秘話の記事でも、デザインのこだわりについて、代表の永松&商品開発の武下が語ってくれています。

ユーモアと品質を磨き続けることが自分たちの本質であることを忘れないようにしよう…そういった想いで、モリモリスリムのデザインを踏襲したロゴが出来上がりました。

また、何かをギョロッとみているような“目”…そもそも「みる」という言葉には様々な意味がこめられています。例えば…

見る:そのまま目で見る
観る:観察する
診る:診察する
視る:調査する
看る:世話する

実は「みる」って奥が深い…。こういった背景から、ハーブが常に確かな品質をみる目、世の中をみる目、お客様をみる目を持ち続け、お客様に商品やサービスを提供し続ける、という意志を込めて、目のロゴを採択しました。

イメージカラーの赤を、あえて黒にした理由

いよいよ本題。お客様の商品お届け時に使用している配送箱のデザインをご紹介します。

事務所内で使用している箱は、ハーブのイメージカラーである「赤」を基調としたデザインなのですが、現在お客様にお届けしている箱デザインは「黒」。シックで落ち着いた印象に仕上げています。イメージカラーをあえて変える…実はここにも、ちゃんとした理由があります。

ハーブで提供している商品は47種類(2021年8月時点)。最も古株の『モリモリスリムシリーズ』をはじめ、『シボヘールシリーズ』『100年健康源シリーズ』、最近では新たに化粧品の『KCシリーズ』も商品ラインナップ拡充に向けて本格的に動き出しており、全体的にバラエティに富んできています。

お客様の手元へあらゆる商品が届くのを想定し、どの組み合わせで届いても商品のイメージを邪魔しないようなデザインに出来ないか…という観点で検討を重ねた結果、落ち着いた印象の黒デザインに着地しました。 

また、当然ながらお客様は、ひとりひとり違った価値観をもっています。特に、宅配便の段ボール箱は、宅配業者さんから直接手渡しされたり、大きさから一緒に住んでいるご家族の目に触れることもあるため、過度に華美なものだと敬遠される方も多いのではないか…という風に考えています。

そのため現在は、どなたにでも手に取っていただきやすい、シンプルな色味・デザインを選択し、配送箱として採用しているのです。

ただ、簡素にすればするほど、ハーブとして伝えたいブランド感やメッセージが届きにくくなってしまうデメリットもあり、シンプルさとブランドイメージ主張のバランスは結構悩ましい…。ですので、「これが完成形!」と思わず、常に改善・改良できるポイントを探しながら、新しいアイデアを日々捻出、反映するよう心掛けています。

お客様はホントに喜んでいる?検証する大切さ

メール便は、郵便受けにポストインする形でお届けしますので、普段お忙しい方でも直接受け取る必要がなく、気軽にご利用いただける配送サービスです。ハーブでは、お客様にお届けする商品の数量やサイズにより、メール便でお送りする配送資材を使い分け使用しています。その内のひとつが、この封筒タイプの資材。

箱と雰囲気が異なり、会社を象徴する植物のイメージが散りばめられています。郵便受けの中があたたかい雰囲気になるような優しいデザイン。よく見ると、ハーブのイメージキャラクター「草 穀 菜 果 木(そう こく さい か もく)ちゃん」がこっそり隠れている!なんてこだわりポイントも。

もともとメール便は、箱タイプの資材のみで配送をしていたのですが、ご家庭のポストの形状で箱がどうしても入り切らず、返送され、お客様ご自身で再配達の手配をしていただくケースが発生していました。お客様にお手間をかけないよう、なんとか打開できないかと知恵を絞り、【バックオフィス】の出荷メンバーがプロジェクトの中心となって、2020年より本格的に導入開始したのが、この封筒デザインなんです。

新しい試みであったため、お客様にとって本当に良かったのか、導入後に封筒の使用感や満足感を調査するアンケートを実施。その結果、封筒タイプになって「良かった」「非常に良かった」方が98%と、お褒めの言葉を多くいただき、とても喜んだのを覚えています。また、ポストに入らずに返送される率も減り、お客様が再配達をしないといけない手間も軽減できました。

実際の検証結果
※企業秘密のため一部画像をぼかしています。

アンケートでの検証は、サービスを提供する私たちにとって非常に自信につながる結果となりました。たくさんの取組が並行して進む中、本当にお客様目線で喜んでもらえているか、本当に課題を解消しているか、明確に検証・数値化していく大切さを改めて学んだ出来事でした。

また、このメール便封筒も郵便受けに入りきらないという配送の課題が契機となって実現したアイデアですが、商品の封入・配送をしている現場からの声や意見がより良いサービスにつながるのも忘れてはいけない重要なポイントです。現在進行形で、倉庫や配送現場と定期的にやり取りし、資材リニューアルで解決できる課題は、スピード感をもって各所に相談・具現化にあたっています。

先の配送箱もそうですが、ハーブは「環境変化を楽しみ、常に進化する会社であり続ける」のを提唱しています。商品がさらに増え、お客様のニーズも多様化していく中、それに合わせて箱や封筒も常にバージョンアップし続けていく必要がある…これからも新しいアイデアを形にし続けるべく、取り組んでまいります。

さらに進化する配送箱――企画の現場をちょっとだけ公開

最後に、いまもなお進化し続けるハーブの配送資材のお話として、現在社内で取り組んでいる「初回専用箱の企画」の進捗を、少しだけご紹介いたします。企画を進めている【CRM企画】部署の会議にお邪魔しました。

(画面左から)部署リーダーの岩下
推進メンバーの崎原、髙永が
話してくれました

― 初回の箱のデザインを変える、というのは、具体的にどういった企画なのでしょうか?

崎原
企画段階なので言える範囲でお伝えすると、お客様により特別感を感じてもらい、商品や会社のファンになってもらうべく、特定の商品を買っているお客様の最初の箱デザインを特別仕様にしてみよう、という企画です。

岩下
一番最初に商品をお届けする時って、真っ先に目に入るのが箱なんですよね。そこが以降ファンであり続けていただけるかを大きく左右すると考えています。初回専用の箱をつくる企画は、会社としても初めての試みですが、大きな可能性を感じています。

― 実際に企画を進めていて、大変なことや学びにつながったポイントはありますか?

髙永
デザインだけではなく、配送資材として輸送できるつくりになっているか、倉庫にて組み立てる上で問題がないか、考慮すべきポイントがいくつもあり、初めてのやり取りに少し戸惑いもありました。ひとつの企画を推進する上で、たくさんの人と連携する必要性を、改めて実感できました。

崎原
各所で必要事項を確認するのと並行して、他社の配送資材の仕様やデザインを調べたり、自社のサービスや提供する価値にもう一度立ち返ったりして、アイデアを練り続け、ようやく形が見えてきた段階です。

― 企画の実現が楽しみです!箱が届いたら、お客様にどんな風に感じてほしいですか?

髙永
もちろん、「良いものが届いた!」と喜んでいただきたいです。そのまま箱を開けて、商品やお手紙を読んでもらって、ここの会社で商品を注文して良かったと、確信してもらえるものをつくらないと、と強く感じています。

岩下
月内にデザインの最終確定をするスケジュールなので、お客様がどんなことに価値を感じるか、最後まで考え尽くして、箱の形、材質、色、文字の大きさに至るまで、チーム内で意見を出し合いギリギリまで練っていきたいと思います。

どんな初回専用お届け箱に仕上がるのか…いまから出来栄えが楽しみです!

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