『モリモリスリム』シリーズ『シボヘール』シリーズ『100年健康源』シリーズなど、様々な健康商品を中心に展開し、最近では化粧品の開発・販売にも力を入れているハーブ健康本舗(以下ハーブ)。そんなハーブのものづくりを支えているのが、【商品開発】です。

売れる商品の企画・開発から販売準備、商品計画の策定とブランド育成推進までと、幅広く仕事をしている商品開発。企業理念「すごいの出そう」を体現する商品を生み出す背景には、どんな想いやドラマがあるのでしょうか?

今回の記事では、前編と後編の2回にわたり、【商品開発】 に携わってきた2名の社員にインタビューし、商品開発の仕事内容や働く想いを語ってもらいました。

前編は、部署異動により未経験から商品開発の仕事に挑戦した住吉のインタビューです。

元・商品開発 住吉
(現在は経営企画に所属)

商品開発だからこそ身に染みる、商品を使ってもらえた喜び

― 住吉さんは社内でも部署異動を多く経験していますよね。

住吉
そうですね。新卒で入社し、最初は社長が作成する資料づくりの手伝いを通じて、文章をつくる基礎を教えてもらいました。その後、紙やチラシ広告の手配業務を担当し、数年後にWEBの広告運用やメルマガ担当、さらに数年後、商品開発へ異動となりました。今年の4月に再度異動し、現在は経営企画で仕事をしています。

― 様々な部署で仕事をされていますが、商品開発の部署にはどのくらい在籍されていたのですか?

住吉
3年ほど在籍し、様々な商品の開発を担当させていただきました。具体的には、市場や競合の情報をもとに、いまお客様は何を求めているのか、どんなことに価値を感じているのかを考え、そこから新商品のアイデアを考える。また、どんなお客様の、どんな想いに応える商品であるのか、またどんな特徴をもった商品なのかを、商品コンセプトとして明確に言語化・資料化する、という仕事をやっていました。

― 商品開発が練り上げた商品コンセプトや商品の訴求は、商品ごとに“商品詳細資料”という社内資料にまとめられ、販促部門で広告や販促物を考える際のおおもとになりますよね。

住吉
仰る通りです。この資料をもとに販促物が作られるため、良いものを作らねば…と、プレッシャーを感じる仕事のひとつでした。加えて、実際に商品化が決まったアイデアを開発・発売するために、具体的な処方を細かく決め、生産期間を加味してスケジュールを立て、販売準備を行うといった仕事も並行してやっていました。あとは、商品パンフレットや通販サイトの商品ページといった、販促に使用するツールも商品開発の担当範囲として取り組んでいました。

― 一口に商品開発といっても、タスクの幅が広いですよね。いま当時を振り返ってみて、どんな風に感じていますか?

住吉
学びの多い3年間でした。異動直後は未経験だけど大丈夫なんだろうか、と不安でしたが、商品ひとつを製造するのにかかる期間やコスト感、草穀菜果木(世界各地の自然植物)の素材知識、商品を魅力的に伝えるライティングの技術など、専門的な知識をたくさん教えてもらったおかげで、少しづつ仕事を覚えることができました。また、実際に開発に携わることで、商品が時間をかけ、たくさんの人の想いを背負って世に出ていることを身に染みて実感し、商品への愛着がわきました。こんなに苦労して世に出した商品だから、どうかたくさんの人に使ってもらい、気に入ってほしい…という想いが一層強くなったように感じます。

― なるほど。

住吉
ひとつ嬉しかったエピソードを話していいですか?いまは終売したのですが、一番最初に開発担当になった商品の話でして。当時、訴求表現など苦戦しつつもなんとか商品を完成させ、無事発売開始することが出来たんです。で、その半年後に、母親がその商品を定期購入していたことが分かったんですね。自分が担当していたことは一切話してなかった中、偶然サイトでこの商品を見つけたようで。電話で「○○っていう商品あるやろ?あれが一番好き」と言ってもらえた時に、まさか身内が買っていたとは…という驚きもありましたが、素直に嬉しかったし、自分が開発に携わった商品をお客様に愛用してもらう喜びってこういうことなのか、というのを身をもって強く実感できました。

― 良い話ですね!手“塩”にかけて育てた(開発した)からこそ、商品を気に入ってもらえた喜びもひと“しお”なのですね。

住吉
おっと、座布団もってきましょうか?(笑)

未経験から商品開発に挑戦…本当にできるの?

― よく求人広告に「未経験でもOK」「経験者優遇」とあるのを見かけますが、経験の有無って仕事を探す上での関心事のひとつだと思うんです。ものづくりに関わる仕事に挑戦してみたいけど、経験がないから本当にやれるか心配…と考える方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。ハーブの商品開発はどうでしょう?未経験の方でも大丈夫でしょうか?

住吉
大丈夫、と言い切るのはいささか無責任なので、私の経験談としてお伝えできることを話します。事実、商品開発は難しく、大変な仕事であると感じています。言い方を変えれば、難しいこと、大変なことにもやりがいをもって粘り強く取り組める方だと、経験の有無に関わらず、商品開発の一員として大活躍できるのではないかと思います。

― 商品開発の難しさ、大変さについて深堀したいのですが、どんなところが難しく、大変なのでしょう?

住吉
私が一番難しく大変だと感じるのは、商品を魅力的に伝えることです。配合している素材について深く理解した上で、この商品がお客様になくてはならないものであることを、分かりやすくかつ魅力的な訴求として言語化し、まずは販促部署やお電話対応部署のメンバーにしっかりと伝えることが商品開発としての重大な使命なのですが、コレがすごく難しいんです。商品開発に在籍中、ずっと課題意識をもっていました。商品特徴をどう表現したら良い商品だと伝わるか悩み、当時は夜寝ている時に、商品の企画を考える夢をみる日もありました。

― 夢の中でも仕事とは!それぐらい商品のことを考えていたのですね。

住吉
商品を魅力的に伝えるには、その商品を使っていただくお客様のことを明確にイメージし、そのお客様がどんなことに価値を感じるか、魅力に感じるか、という視点で考えることが大切です。これは、ハーブの行動指針でも「お客様の視点で考える」として提唱されています。ところが、いざお客様視点で考えようと、企画と向き合い根詰めて考えていく内に、だんだんと最初にイメージしていたお客様像がぼやけて、ブレてくるんですよね。そうして出来上がりの資料をみると、主張に一貫性が欠けていて、「結局誰のための商品?」「お客様にとって魅力的に仕上がっていないね」と突っ込まれることが多々ありました。

― 顧客視点の発想の重要性は多くの場で語られていますが、実際のところ難しいですよね。お客様の状況や価値観、想いを理解して深くイメージする想像力がズバ抜けてないといけませんし。

住吉
そう!想像力ってとてつもないスキルですよね。“妄想”と違って、自分本位じゃなく、相手の立場にたって思いをめぐらせないといけない。それに、ただ想い描くだけじゃなく、より具体的に、精密にイメージしていく必要もあります。お客様はどういう状況で、どういう状態を求めていて…と突き詰めて考え続けるのは、尋常じゃない気力と体力を使うので、そのあたりが商品開発の大変なことだと言えるのではないでしょうか。

― これは商品開発以外の部署にも共通しますが、ハーブは経営ビジョンとして、世界中にファンをつくるために「ユーモアと品質を磨き続ける」ことに妥協せず取り組むことを重視していますよね。ここが今のお話に繋がっていると思います。

住吉
商品をお客様の毎日になくてはならない商品とは何か…魅力的に感じてもらうにはどう特徴づけたらいいか…どんな商品にも負けない優位性や差別性を分かりやすく表現できるか…考えれば考えるほど終わりがない。終わりがない中で、本当に良い品質を求めて、妥協せず考え続ける姿勢が問われます。会社方針としても、いま改めて、ビジネスの本質である“お客様につよく、長くファンになっていただく”ことに全力で取り組もうとしている中、「考えて、考え抜く」という価値観に共感し、私も逆境に負けずに考え抜くぞ!という気概がある方は、商品開発に向いているのではないかなと思います。

― 考えて考え抜く姿勢が、「すごい」商品を生み出すことに直結するのですね。

住吉
そう思います。あともうひとつ、このインタビュー内でも話にあがりましたが、ブログをご覧の方の中には、商品開発に興味はあるけど未経験で知識がない中、本当に仕事が出来るか、不安に感じていらっしゃる方がいるかもしれません。私も同じ境遇だったので不安な気持ちも分かるのですが、これはもう正直、勉強するしかないと思います。誰もが“初めて”を経験して成長していくものですし、未経験や知識不足は、そこまで気に掛ける必要はないと考えています。現在、ハーブの商品開発には、知識や経験が豊富で、熱意をもって教えてくれる先輩方が在籍しています。そんなハーブの商品開発で、自身がやりたい夢や目標を仕事面で叶えてもらえたら、元商品開発の者としてとても嬉しく、また誇らしくも感じます

今回はここまで!

未経験から商品開発に異動となった住吉のエピソード、いかがでしたでしょうか?次回は商品開発インタビューの後半パート。商品開発のリーダー・武下に登場してもらいます。

商品開発に長年携わってきた武下だからこそ分かる、ハーブで商品開発をやることの面白さ、大変さを聴いてみました。住吉とまた違った視点で、商品開発を徹底解剖します。

お楽しみに!

商品開発の仕事内容をまとめたページもぜひご参照ください。

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